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●ポール・フレールの「Me and Honda」
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究極のドライビング・プレジャー、NSX-Rを楽しむポール・フレール。
 


ノーマルNSXクーペのコーナリング(ツインリンクもてぎロード・コースにて)。
 


NSXタイプSのコーナリング(ツインリンクもてぎロード・コースにて)。
 


日本の誇るリアル・スポーツ、NSX。
昨年(2002年)の春にツインリンクもてぎに招待され、時のたつのも忘れさせるくらい素晴らしい博物館、ホンダ・コレクションホールを見学した後、ロード・コースでフェイスリフトを受けたタイプSと、ハードコアのためのリアル・スポーツカーであるNSX-Rの新世代のプロトタイプに試乗させてもらった。特にNSX-Rは更なる進化を遂げていて私を驚かせた。アシストのないステアリングは一層シャープになり、6速ギアボックスはもっと短いストロークのメカニズムを備え、空力面でも大幅な改良が施されて効率的なダウンフォースをもたらしていた。
私が初めてNSX-Rに乗ってから9年が経っていたが、最高出力は280馬力と変わらないのに、もてぎで乗った超軽量化した新世代NSX-Rは実際とても速く感じた。私の勘が間違っていなかったことは、後日カーグラフィック誌の行ったテストで証明された。カーグラフィック誌が9年前に測った当時のNSX-Rは0-100km/h加速が5.6秒、0-160km加速が12.6秒であったのに比べ、昨年測った新世代NSX-Rはそれぞれ4.5秒、10.8秒と随分と速くなっている。NSX-Rはサーキットという過酷な条件下でも、極めてたやすく速く走ることのできるクルマで、ツインリンクもてぎで最新型のNSXを楽しく試乗し、NSXの産みの親であり親しき友人でもある上原氏と乗ったクルマについてディスカッションしたあの日のことは、これからも良き思い出として残るであろう。
節目節目での適切な改良が継続的に施され、デビュー以来10年以上を経た今でもNSXはトップレベルのスポーツカーであり続けている。まさに称賛すべきことだ。 (最終回に続く)
(写真提供 カーグラフィック)

ポール・フレール氏
“世界でもっとも尊敬され、信頼されている自動車ジャーナリスト”。それがポール・フレール氏を語るにふさわしいプロフィールである。それと同時に自動車ジャーナリストの草分け的存在でもある。
フェラーリでル・マン24時間レースに優勝し、F1でも好成績をあげた偉大なるドライバーであったことは有名。その経験にもとづく高いスキルと鋭い洞察力、そして尽きることのない好奇心、素晴らしい人間性をあわせ持つ氏の評論は、わかりやすく奥深い。

木澤博司
世界的なヒット作となった初代シビックの開発責任者を務めた。その後もアコードやプレリュードを手がけるなど、本田技術研究所で新車開発一筋の人生を送った。仕事も趣味もクルマと言い切る。

上原 繁
本田技術研究所 上席研究員。実験安全車の研究、市販開発車の操縦安定性のテストを担当したあと、駆動方式によるパッケージングの研究に携わる。このとき手掛けたミッドシップ・リアドライブの研究をもとにNSXのプロジェクトリーダーに就任。世界初のオールアルミボディによるスーパースポーツカーであるNSXを誕生させ、フェラーリやポルシェといった名門スポーツカーメーカーに多大な影響を与えた。その後、S2000のLPLも務める。また、1992年のNSX-Rをはじめ、インテグラ タイプRの開発にも携わり、「R」ブランドのスポーツカーを立ち上げ、Hondaのレーシングスピリットを投入したマシンを一般に広げる開発も行う。そして、2002年には新たにNSX-Rを開発した。Hondaのスポーツカー開発の中心となる人物である。
 
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フッタ
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