Hondaは、はやくから一次安全における重要技術として、ABSの適用拡大を推進してきました。このABS技術をベースに、新制御ロジックの追加を行うことで、EBDを実用化し、国産車で初めて市販車に搭載しました。
「EBD(Electronic Brake force Distribution)」は、電子制御により、軽積載から重積載までの全ての積載状態において、前後の制動力配分を制御し、ブレーキの利きを安定させ、特に重積載時の制動性能を向上させる技術です。
ブレーキ時にブレーキ力を有効に路面に伝えるには、積載状態の変化や減速度による荷重移動に合わせて、前後のブレーキ力の配分を適切にコントロールすることが求められます。
従来、このための可変制動力配分装置としては、サスペンションのたわみ量を用いた機械式の装置がありましたが、機構が複雑で調整が難しいことなどから、乗用車においては比例油圧弁(プロポーショニング・バルブ)による固定配分装置を採用しています。EBDは、特に積載荷重変化の大きいRV、ミニバン系の車において、重積載時に後輪のブレーキ力を十分に活用するために、前後の車輪速度の微妙な差を検出することで、理想的制動力配分からのずれを推定し、ABSのアクチュエータによって、後輪のブレーキ力を自動的に最適配分するものです。 |