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クルマやバイクに乗っている人だけでなく、乗っていない人(他車の乗員や歩行者・自転車など)の安全も同時に考慮し(共存安全思想)、さらに効果の高い技術をすべてのクルマやバイクに装着することを目指し、モビリティ社会で暮らすすべての人の安全を追求することです。

こうした共存安全思想のもと、Hondaでは「技術(ハード):商品の安全性能を可能な限り高め普及させる」「教育(ソフト):安全運転知識や技術をお客様や社会に幅広く提供する」の両面から追求しています。

Hondaは早い時期から、事故をいかに起こさないようにするかを追求する「予防安全」の重要性を強く認識してきました。
ソフトの提供として展開している安全運転普及活動もその一環であり、長年にわたる実績から、その効果には揺るぎない確信を持っています。また、ハード面においても、知能化技術を駆使したHonda独自の予防安全技術を社会に先がけて開発し、順次、市販車に投入しており、他社にないオリジナリティを発揮しています。


「安全」はモビリティの絶対条件であるとの考えから、Hondaでは商品の安全性能の向上を、常に開発の最重要テーマとして位置づけてきました。現在、世界各国では、クルマやバイクにさまざまな安全基準を設けていますが、Hondaはそうした基準に社会に先駆けて適合するだけでなく、『共存安全思想』の実現にむけてさらに先進的な安全技術を開発するよう努めています。

開発にあたっては、リアルワールドでの事故実態を重視し、交通事故データを詳細に解析して安全技術の改善に役立てています。また、2000年3月には、現実の事故の衝突形態が再現可能な世界初の屋内型 全方位衝突実験施設を建設、そこで得たデータをもとに、よりリアルワールドに合致した安全技術の開発を推進しています。

クルマの開発では、'ぶつからないクルマ'を開発することを究極の目標としています。先進のIT技術をベースにクルマの知能化を徹底的に押し進め、運転者が判断を誤ったり、操作ミスをしても、運動性能を高度に制御して危険を回避できる技術を追求。今後もあらゆる角度から研究を重ね、一歩ずつこの目標に近づきたいと考えています。

また、バイクの安全対策においても、まず何よりも事故を未然に防ぐことを最重要テーマとして掲げています。そのため、危険を擬似的に体験・理解できるライディング・シミュレーターの開発や、先進技術を駆使し、バイクならではの特性や条件に配慮し、「安全・安心・快適」へのチャレンジを積極的に推進しています。


Hondaは長年にわたり、「より豊かなモビリティ社会の実現」に向け、その主役である"人"に焦点をあてた安全運転普及活動に力を注いできました。こうした活動を展開するにあたって、Hondaが一貫してとってきた手法は、「人から人に安全を手渡しする活動」と「危険を安全に体験する参加体験型の実践教育」です。

Hondaは、お客様へ商品とともに正しい取扱い方や安全運転の知識もお届けできるよう、二輪・四輪の販売会社スタッフを対象に、独自の指導者認定制度を導入しています。また、全国7ケ所に設けた交通教育センターでは、安全運転普及活動に欠かせない指導者づくりを展開しており、二輪・四輪販売会社スタッフをはじめ、企業や団体でリーダーとなる人材を独自のカリキュラムにより養成しています。

Hondaの二輪・四輪の販売会社では、お客様の不安解消や運転スキルアップのお手伝いとして、安全運転講習会等を積極的に開催しています。また、交通教育センターでは個人や企業のお客様を対象に、二輪・四輪の各種スクールや安全運転研修を幅広く展開しています。さらに、万一の事故に備えて負傷者救護の際に必要となる知識とスキルを、「Hondaファーストエイド」としてまとめ、さまざまな機会を通じてその普及に努めています。

このほか、安全運転普及をより効果的に行うための各種教材、ツールの開発にも力を注いでいます。二輪・四輪シミュレーターの開発や、生涯教育の観点から幼児と児童を対象とした交通安全教育プログラムの開発、ドライバーやライダーに子どもや高齢者など広く交通参加者の行動について理解を深めてもらうための小冊子など、その内容は極めて多岐にわたっています。蓄積したノウハウを社会に提案することも大切な役割だと考えています。