須藤英一(フリー・カメラマン)
1956年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンとなる。1985年雑誌『アウトライダー』にてツーリング写真の撮影を開始。以後日本の道、風景を撮りつづけ、現在にいたる。2002年長年の取材経験をもとに「日本百名道」(大泉書店)を発表。
今年の夏は最高気温の記録を更新するなどほんとうに暑かったですね。そんな夏から、季節は空の青い秋になろうとしています。秋の空はどこまでも青く、そして白い雲を引き立ててくれます。ツーリング途中の心を癒してくれる青い空と白い雲をみなさんも写したことがあるでしょう。今月は青空と雲の写し方です。
空の青さを、まずは自分で感じてみよう。
青空はどこでも同じ青空とは限らない。地平線に近い空は白く上に行くほど青くなる。
また太陽に近いほど白く、太陽から離れるほどに青くなる。
まずは、
自分の目で見て空の青さを確認してみよう
。
その違いがわかれば、その空が青い方向にバイクを置いて写せばいいのだ。
雲に露出を合わせよう。
雲は白く、たいへん明るい。そのために、
露出を明るめにするとすぐに真っ白になってしまい
、その形さえもわからなくなる。
そんな時は
露出を雲に合わせよう
。バイクは多少暗くなってしまうが雲の形ははっきりとわかるようになる。
カメラを空に向けてシャッターを半押しして、それからバイクを入れて写す
と雲がよくわかる。
青い空は順光で撮る。
Point 1.で書いたように、太陽から離れている空が一番青いので、
空の青さを出すには太陽を背にした順光がきれい
だ。
逆光は空の青さが薄くなり、そのために雲の白さもなかなか写しにくい。でも
緑の草などは逆光の方がきれい
なのでこんな場合は悩むこともある。
雲のおもしろさを狙って撮る。
雲のおもしろい部分をアップで狙ってみよう。
ただ漠然と空を写してもおもしろくない。雲を写したいなら、
おもしろそうな雲を望遠レンズを使って大きく狙ってみよう
。
迫力ある雲が写るはずだ。
ズームを使わず接写することがポイント。
ちょうどいい画角で青空と雲を写してみて、
自分のバイクがちょっと小さいと思ったとき、ズームを使ってはだめだ
。ズームを使うと画角が変わって雲の見え方が変化してしまう。
そんな時は
自分がバイクに近づいて撮影する
。そうすると空の写り方は同じでバイクだけ大きくなる。空と雲ははるか彼方にあるのでカメラが少し動いたくらいでは大きな変化はない。
青空と白い雲、そして夏の太陽を写す。
ツーリングで山岳スカイラインなど走ったら、
上から見下ろす雲を写してみよう
。
地上の風景と共に下に見る雲もおもしろいだろう。
太陽を画面に入れて写してみよう
。
太陽の光はまぶしいので普通の撮影すると真っ黒になってしまうことがある。そんな時は薄い雲に隠れているときが狙い目だ。
第18回:キャンプでの撮影
第20回:高原での撮影