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1998年10月9日

1998年度 ホンダ賞
ピエール・エ・マリー・キュリー大学のキュリアン教授へ
本田財団が授与



 本田財団(理事長・川島廣守)では、1998年度の本田賞をフランスの鉱物学者で、結晶学の権威であるパリ第6・ピエール・エ・マリー・キュリー大学のユベール・キュリアン教授(74)に贈ることを決定した。

 キュリアン教授は結晶学を専攻し、パリ大学で40年間にわたりこの分野での研究および講義を受け持ってきた。大学教授としての勤めの傍ら、フランスはもとよりヨーロッパおよび国際的な組織における様々な立場で指導的な役割を果たし、多くの科学・技術政策の方向性を決定する機会を通して、地球環境保護活動にも貢献をしてきた。
特に人工衛星を利用した地球観測システムの推進・発展に極めて大きな功績を残した。フランスの国立宇宙研究センターの所長として地球観測システム(SPOT)をスタートさせ、西欧で初の衛星打ち上げを推進させた。またヨーロッパ宇宙機構の評議会議長として、地球観測や地球管理を目指した計画の推進に努力され、更に1992年の国際宇宙年には「国際宇宙年の宇宙機構フォーラム(SAFICY)」の議長に選ばれ、宇宙システムを集中的に利用した地球管理の改善促進に大きく貢献した。
 また、キュリアン教授は、フランス政府のファビウス内閣、ローカル内閣、およびクレッソン内閣において科学・技術大臣を歴任している。

キュリアン教授のこれらの一連の活動は、本田財団の提唱する「人間活動を取り巻く環境全体との調和を図った真の技術=エコ・テクノロジー」の観点と合致するものである。
教授は、本田賞の19人目の受賞者となり、副賞として一千万円が授与される。
尚、授賞式は本田宗一郎の誕生日である11月17日(火)に東京のホテル・オークラで行われる。

エコ・テクノロジー(eco-technology)
エコロジー(ecology:生態学)とテクノロジー(technology:科学技術)とを組み合わせた造語。「従来の効率と利益のみを追求する技術でなく、人間活動を取り巻く環境全体との調和をはかった真の技術」としての今後の会社に求めるべき技術概念

ユベール・キュリアン教授の略歴
1924年 フランス、ヴォージュ県コルニモンに生まれる。
1945-50年 高等師範学校およびパリ大学で物理学を学ぶ。
1956年 パリ大学 理学部教授となる。
1968-73年 フランス国立化学研究センター(CNRS) 所長
1973-76年 科学・技術研究庁長官
1976-84年 フランス国立宇宙研究センター 所長
1979-84年 ヨーロッパ科学財団会長
1981-84年 ヨーロッパ宇宙機構評議会 議長
1983年 国際宇宙飛行アカデミー副会長
1983-85年 フランス国立航空・宇宙アカデミー 会長
1984-86年および1988-93年 フランス政府 ファビウス内閣、ローカル内閣およびクレッソン内閣での科学・技術大臣
1992-93年 国際宇宙年の宇宙機構フォーラム(SAFISY) 議長
1994-96年 欧州共同原子核研究機構評議会(CERN) 会長
1994-97年 アカデミア・ユーロペア会長


受賞歴
レジオンヌール2等勲章
大英帝国勲爵士、 他

会員
フランス科学アカデミー会員

主な著書
「ユベール・キュリアン:国際科学方針のために」





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