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1997年9月19日

新ブレーキシステム「EBD」を実用化


 本田技研工業(株)は、ブレーキの利きを向上させる新技術として、電子制御制動力配分システム「EBD(Electronic Brake force Distribution)」を実用化、国産車で初めて今秋発売の新型車に適用する。

 ホンダは、従来より一次安全における重要技術として、ABSの適用拡大を推進してきた。今回、このABS技術をベースに、新制御ロジックの追加を行うことで、新たにEBDの実用化を達成した。このEBDは、電子制御により、軽積載から重積載までの全ての積載状態において、前後の制動力配分を制御するシステムで、ブレーキの利きを安定させ、特に重積載時の制動性能を向上させる効果がある。

 ブレーキ時にブレーキ力を有効に路面に伝えるには、積載状態の変化や減速度による荷重移動に合わせて、前後のブレーキ力の配分を適切にコントロールすることが求められる。
 従来、このための可変制動力配分装置としては、サスペンションのたわみ量を用いた機械式の装置があったが、機構が複雑で調整が難しいことなどから、乗用車においては比例油圧弁(プロポーショニング・バルブ)による固定配分装置を採用している。EBDは、特に積載荷重変化の大きいRV、ミニバン系の車において、重積載時に後輪のブレーキ力を十分に活用するために、前後の車輪速度の微妙な差を検出することで、理想的制動力配分からのずれを推定し、ABSのアクチュエータによって、後輪のブレーキ力を自動的に最適配分するものである。


○EBDの概要

●EBDの作動
積載荷重が大きくなると、特に後輪側の荷重が大きく増大するが、従来車においては配分が固定のため、後輪のブレーキ力を十分に活用することが難しい。
EBDは、荷重に応じて後輪のブレーキ配分を増大させるためブレーキの効きが改善される。







●配分制御によるブレーキ性能の向上
積載荷重に応じた理想的な制動力配分に近付けることで、後輪のブレーキ性能が向上する。







●EBDの構成
アクチュエータ、センサーは、従来のABSをそのまま使用し、主に制御ロジックの追加等、ECUの変更で対応している。












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