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1996年9月2日  
1996PPGインディカー・ワールドシリーズ第15戦
ホンダインディ V−8、
マニュファクチャラーズ・チャンピオン決定!
アレックス・ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く!


 
●開催地    :カナダ、ブリチッシュコロンビア州 バンクーバー
●コース全長:1,703マイル(約2.74km/1周 市街地コース)
●決勝レース:100ラップ(170.3マイル/274km)
●決勝日   :9月1日


 1996年PPGインディーカーワールドシリーズ第15戦「モルソン・インディー・バンクー バー」が、9月1日、カナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで開催されました。 ホンダインディ V−8エンジンを搭載した4チーム6台は、予選においてアレックス・ザルディ (ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)が3戦連続のポールポジションを獲得。ホンダイ ンディ V−8エンジンにとって7戦連続のポールポジションとなりました。  日曜日の決勝レースでは、ジル・ド・フェラン(ペンゾイル/ホール・レーシング)が4位に入 賞し12ポイントを獲得。ホンダ・インディ V−8エンジンは、参戦3年目にして念願のマニュ ファクチャラーズ・チャンピオンを獲得しました。同時に、アレックス・ザナルディも、ルーキー ・オブ・ザ・イヤーを獲得し、ホンダ・インディ V−8勢にとって二重の慶びの日となりました。  PPGカップは、トップのジミー・バッサー(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)が 7位に入賞し、ランキングトップを堅持。全ては最終戦に持ち越されることとなりました。

 残すところあと2戦となった1996年インディカー・ワールドシリーズは、今年最後のストリート コースである「モリソン・インディ・バンクーバー」を迎えました。1周1.703マイル、10の ターンで構成された市街地特設コースは、バンピーな路面にマシンが跳ね、各チームともセッテイッン グに悩まされるテクニカル・コースです。カナダでの開催は第11戦トロント以来2戦目であり、P. トレーシーやG.ムーアなどカナダ人ドライバーの人気も高く、今年も多くのファンがダウンタウンに 仮設された市街地コースに詰めかけました。  シーズン後半を迎え、マニュファクチャラーズタイトル獲得まであと2ポイントと迫ったホンダ・イ ンディ V−8エンジンは、このレースを11位以上でフィニッシュすれば初タイトルが決定します。 一方ドライバーズのPPGカップ・チャンピオンの最有力候補であるジミー・バッサーは、2番手のA. アンサーJr.に21ポイントのアドバンテージを持っています。この二人を追う3番手のアレックス・ ザナルディは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを23ポイント差でリードしていますが、このアレックス・ ザナルディにもPPGカップ獲得の可能性は残されており、激しい戦いが予想されます。  ウェット・コンディションで始まった金曜日の練習走行で最速タイムをマークしたのは、Mi.アン ドレッティで、ドライとなった午後の予選でもコースレコードを記録して今シーズン初の暫定ポールポ ジションを獲得しました。  好天に恵まれた土曜日、午前の練習走行では再びMi.アンドレッティがトップに立ったものの、金 曜日に17位と低迷したジミー・バッサーが順調な仕上がりで2番手につけました。午後に行われた予 選では、第1グループのジミー・バッサーがニュートラックレコードを樹立しましたが、早々に第2グ ループのB.ハータに逆転される。ポールポジションを巡る争いはその後も激化し、B.レイホールが ニューレコードを記録したかと思えば、1分もしない内にジミー・バッサーのチームメイトであるアレ ックス・ザナルディがコースレコードを更新してトップを獲得。続けざまに飛び出すニューレコードに 4万人を超える観衆は沸きに沸きました。  アレックス・ザナルディがトップのまま迎えた予選終了直前、Mi.アンドレッティがトップに迫る タイムを記録しましたが、アレックス・ザナルディは直ぐに自らのレコードタイムを更新し、ポールポ ジションを獲得。今シーズン5度目、3戦連続のポールポジション獲得となりました。  ホンダ・インディV−8のポールポジションは7戦連続、今季11回目の獲得となりました。ジミー・ バッサーは5位、アンドレ・リベイロが6位、ジル・ド・フェラン、アドリアン・フェルナンデスが 10、11位と続き、パーカー・ジョンストンは18位で、それぞれ予選を終了しました。

 朝から快晴となった日曜日、バンクーバーのダウンタウンに特設されたストリートコースに集まった 7万人のファンが見守る中、午後1時5分、グリーンフラッグによりシリーズ第15戦がスタートしま した。  ポールポジションから飛び出したアレックス・ザナルディを先頭に、Mi.アンドレッティ、B.レ イホールの3台によってトップグループが形成され、中でも力強い走りで徐々に差を広げつつあったア レックス・ザナルディでしたが、19周目に最終ターンに入り口で周回遅れのP.J.ジョーンズをパ スしようとした際に接触、リタイアを余儀なくされました。  代わってトップに立ったのはMi.アンドレッティであり、その後も危なげない走りでトップを快走。 前戦に引き続き今シーズン5度目の優勝を獲得したMi.アンドレッティは、シリーズ・ポイントを128 点とし、ランキング2位に浮上してきました。  ランキングトップのジミー・バッサーは、予選5位からスタートし4番手にポジションアップ。3番 手を走行するA.アンサーJr.を追っていましたが、ルーティーンのピットストップの際ピットロー ドで痛恨のスピードオーバーを喫してしまいました。ペナルティのピットストップを終えたジミー・バ ッサーは、12番手でレースに復帰し懸命に追い上げましたが、7位にポジションアップしてチェッカ ーフラッグを受けました。

 PPGカップ・ランキングは、ジミー・バッサーが142ポイントで依然トップを堅持し、5位入賞 のA.アンサーJr.は125ポイントで3位、今回優勝したMi.アンドレッティが128ポイント で2位に浮上し、チャンピオンはこの3名のドライバーが最終戦「ラグナセカ」で争うこととなりまし た。  なお、ルーキー・オブ・ザ・イヤーはアレックス・ザナルディがポールポジションの1ポイントを加 え110ポイントで、最終戦を待たずしてチャンピオンが決定しました。

 そしてホンダ・インディ V−8エンジンは、ジル・ド・フェランが4位に入賞したことで、シリー ズ参戦3年目にして念願のマニュファクチャラーズ・チャンピオンを獲得。1994年に参戦して以来 47戦目、251ポイントのチャンピオン獲得となりました。2位はフォード・コスワースが220ポ イント、3位はメルセデス・ベンツの202ポイントとなりました。

 ホンダ・インディ V−8は、昨年のニューハンプシャーでアンドレ・リベイロとともに初優勝を遂 げ、今シーズンの開幕戦であるマイアミを制して以来10勝し、通算11勝を達成。今シーズンの6名 のドライバー全てが表彰台に上がるという活躍を見せ、現ランキングトップのジミー・バッサーが最多 の4勝を挙げたのに続き、アンドレ・リベイロとアレックス・ザナルディが2勝、ジル・ド・フェラン とアドリアン・フェルナンデスがそれぞれ1勝づつを挙げ、パーカー・ジョンストンは2位に入賞して います。


〈朝香充弘、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント バイスプレジデントのコメント〉 「最終戦を待たずして、念願のマニュファクチャラーズ・チャンピオンを獲得することができたことは 本当に嬉しい。各チーム、ドライバー達がホンダのチャレンジング・スピリットを理解し、同じベクト ルに向けて進んだお陰です。まさに、チームワークの勝利です。  このインディカーに参戦するにあたり、協力していただいたメーカーの皆様をはじめ、日本の研究所 の皆さん、それと今まで応援していただいた全ての皆様に心から感謝申し上げます。  来週行われる最終戦ラグナセカも、気を緩めることなく頑張りたいと思います。  シリーズ後半からどんどん調子を挙げ、大活躍してくれたアレックス・ザナルディのルーキー・オブ ・ザ・イヤー獲得は、嬉しい以外なにものでもありません。彼のハングリー精神があったからこそ、期 待以上の好成績を挙げることができたわけであり、アレックスには本当に感謝しています。」

〈トム・エリオット、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント プレジデントのコメント〉 「たった3年でマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得できたことは、本当に光栄なことです。 チーム、ドライバーはじめ、ホンダ・インディV−8プログラムに関係した皆様に心から感謝いたします。 この3年間、ハードワークの連続でしたが、今や充分に熟成した競争力のあるエンジンに仕上がりました。」

〈社長川本信彦のコメント〉 「北米におけるモータースポーツの頂点であるインディカー・ワールドシリーズで、マニュファクチャラーズ ・チャンピオンを獲得できたことは大変嬉しい。  参戦して3年目にして、日本メーカーとして初めてこの栄光を勝ち得ることができた。一緒に頑張ってくれた チーム、ドライバーの皆さん、そして応援してくれた多くの皆様に感謝したい。  ホンダはモータースポーツを通して多くの技術を磨き、ファンの皆様とともに慶びを分かち合ってきた。 この優勝はホンダにとって記念すべきことである。」

フッタ
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