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| 店内で母親の静子さん、息子の誠吾くんと |
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資材はあるものでまかなう
さて、話を畑に戻そう。種まきのあとは、長ネギ畑で中耕作業。車からミニ耕うん機「サ・ラ・ダ」を女性2人でエイサッと降ろし、畑まで移動して畝間を耕していく。私も試しに使わせてもらうと、安定感があり、軽くハンドルを握るだけでもしっかり耕せるのに驚いた。土はあっという間にふかふかだ。広い(100坪ぐらいの)菜園に最適か。
初年度から有機栽培、無農薬を貫いてきた弥生さん。土づくりについて伺うと、知り合いの牧場や養鶏場からもらってきた牛糞や鶏糞、また造園屋さんにいただいた街路樹の葉、剪定チップなどでつくった堆肥を利用し、土への混ぜ込みは「サ・ラ・ダ」で行なうとのこと。
資材はできるだけお金をかけず、限りあるものを利用するというのが信条だそうで、土壌中和剤として使う木灰なども、炭焼きを習っている炭焼き場から持ってくる。カキ殻石灰は、私は市販のものを購入しているが、弥生さんは、「魚屋さんで力キの殻をもらってきて、麻袋に入れて、大きな金属のハンマーで細かく砕いてつくったこともあります」と心意気が違う。
こんな弥生さんの元には、週末になると、たくさんの援農ボランティアがやってくる。出産し、食の安全について考えるようになった若いお母さん、環境や栄養について学んでいる学生。いろんな人が、いろんな風を運んでくれる。また、ここから風が吹いていく。「風の畑」というネーミングには、そんな意味も込められているのだ。
余談だが、4年前に結婚、昨年9月に出産した弥生さん。なんと2日前まで畑仕事をし、出産日当日も宅配用の野菜の箱詰めをしていたそうな。いよいよ陣痛が10分おきになりようやく病院に向かい分娩台にのって50分後には無事、出産。助産師さんから、「あなたは農家だから筋肉が強いのね。ひとりでも産めるわ」と褒められたとか。農作業って、足腰を強くするんだなあ。「畑で、妊婦のためのイベントやったら面白いんじゃないかしら」と弥生さん。「いいねー、それ」すっかり意気投合してしまった私たちなのでした。
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栽培した野菜を有効に生かすため、2007年2月、JR中央線高尾駅すぐそばで「ごはんや風」をオープン。メニューは、その日にある野菜で決まる。営業時間は夕方から午後9時まで。農家ゆえ閉店は早い。 |
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【うちの畑・事件簿】
“鶴首カボチャ”って知ってますか?
文字通り、鶴の首のような形をした日本在来種のカボチャなんですが、このカボチャのおかげで、この秋、私の畑はものすごいことになってしまいました。
いえね、ある時、「うかたま」副編集長の中田さんが、この貴重なカボチャの苗を私の畑に持ってきてくれたんですよ。しかし、在来種の図太い生命力を考えることなく、あいている場所にぽんと植えた私がバカでした。そのうちツルがどんどん伸びてきて、長ネギに覆いかぶさってネギをどろどろに溶かし、モロヘイヤ、インゲンにからみつき、柿の木や洋ナシの木を乗り越えて、隣の畑まで浸食してしまったのでした。食べきれないほど収穫できたのはいいけど、被害は甚大。トホホな事件でした。 |
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おおいまちこ
主婦兼ライター。5年ほど前から茨城県常総市石下町にある貸農園「長塚農園」に100坪ほどの畑を借り、週末農園ライフを楽しんでいる。しかし大ざっばな性格ゆえか、勉強不足のせいか、畑ではマヌケな事件が絶えない。 |
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>> 1. キュウリの苗からカボチャの実
>> 2. 持続可能な種を使いたい
>> 3. “気”のない食べものって?
>> 4. 資材はあるものでまかなう |