中国における植林活動

 中国では、人口の急増や過放牧などの要因により砂漠化が急速に進んでいます。中国政府は森林の被覆率を2050年までに26%以上に引き上げることを目標に、全力で植林活動を進めています。
 日本からもっとも近いこの砂漠に緑を取り戻したい、そんな想いからHondaも2000年より中国で植林活動を始めました。植林後も継続的に緑化活動が続いていくよう、地域の方々と手を取り合って、砂漠の緑化に取り組んでいます。

「喜びの森」計画

 2000年から内モンゴル自治区のホルチン砂漠において行なったのが「喜びの森」計画と名づけられた植林活動。Hondaの従業員やOB・OGのボランティアが日本から現地を訪れ、現地の小・中学生などと交流しながら植林を進め、緑化の重要性について地域の方々と共に考えてきました。このプロジェクトの実施期間8年で植えられた木は8万本を超えました。今では、最初の年に植えた木が8mを超える巨木に成長。2007年、この森は中国政府より73戸の地域の住民に分割譲渡され、彼らによって自主管理されています。

現地の小・中学生とともに植樹を行うボランティア

この活動が始まったときから関心があったのですが、なかなかタイミングが合わず、最終回に参加しました。数日の滞在で、できることは限られているのですが、厳しい自然環境に直接向き合うことができたのと、そのときのメンバーと今でもしっかり交流があることが大きな収穫です。(林 洋史 )

資金援助するだけでなく、自ら現地に行き、地元の人たちと植林し、砂漠緑化の大切さや環境保全について一緒に考えることが重要だと思います。今は、中国のHondaにバトンを渡して、多くの現地従業員がボランティアとして参加しています。この活動の喜びの輪は、確実に広がっていると実感しています。(市村 裕子)

内モンゴル植林活動

 2008年からは、本田技研工業(中国)投資有限公司が中心となり、内モンゴルのウランチャプ市にある友誼ダム周辺地域で「内モンゴル植林活動」をスタートしました。北京の北西約300キロに位置するこの地域は、人口の急増や過放牧などの人為的な要因により砂漠化が急速に進んでいます。  Hondaは、樹種の選択、植樹法、緑化プロセスに至るまで、日本の大学の専門家からアドバイスを受けながら独自の工夫を重ね、5年間で約467ヘクタール(東京ドーム約100個分)に約70万本を植樹し、この地域での活動を終了しました。
 2013年からは新たな5ヶ年の合同植林プロジェクトを開始。Hondaに関連する16の合弁会社が参画し、2017年まで5年をかけて、内モンゴルの国道110号線沿いの約467ヘクタールに植林をしていく計画です。

植林前のウランチャプ市興和県友諠ダム周辺の草原
(2007年)

植林後のウランチャプ市興和県友諠ダム周辺の草原
(2012年)

2014年 活動レポート2012年 活動レポート2011年 活動レポート

合言葉は“Together for tomorrow”

このロゴは、みんなで力を合わせ、夢のある明日の社会づくりをめざすというHondaの社会活動の考え方を表しています。

環境問題に国境はありません。Hondaは、この活動を「地球環境を守る活動」の一環と位置づけ、その国、その地域の環境
や文化、状況に合わせた活動を展開しています。そして、これからも地球環境の保全に少しでも貢献できるよう力を尽くし
ていきます。

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