京都市内の5区間21.3kmのコースを5人の選手がリレーでつなぐ「全国車いす駅伝競走大会」。健常の駅伝と違い、タスキを使用せず、次走者の身体か車いすに触れることで中継し、競走する大会です。
28回目を迎えた今回は、全国から18チーム・90人が参加して開催されました。
大分県からはA・Bの2チーム・10人が出場。ホンダアスリートクラブ、そしてホンダ太陽・R&D太陽の従業員の選手5人が大分代表の走者として走りました。
競技では、激しい競り合いが続く中、中盤で大分Aチームがトップに躍り出ると、区間をつなぐ毎に後続を引き離す走りを見せ、最後は2位と1分差をつける圧倒的なタイムでゴール! 大分Aチームとしては10年ぶり9回目となる優勝を飾りました。大分Bチームもチーム過去最高順位となる8位に入賞し、大分勢の強さを見せつける大会結果となりました。
大分の2チームは昨年11月の選考会を経て結成、所属先が異なる選手たちによるチームですが、普段から練習を共にしているアスリート同士であり、話し合いで主将を「ホンダアスリートクラブ」の河室選手に決定。河室選手は自ら練習メニューを決め、「駅伝はチームワークが大切」との思いから積極的に声を掛け、全員をまとめて練習を重ねました。結果、抜群のチームワークを発揮して見事優勝。河室選手は「みんなが良い走りをしてくれたおかげ。大会に携わった方々に感謝したい」と振り返りました。
■大分Aチーム 優勝
・1区 渡辺習輔 選手(ホンダアスリート) 5位 記録13分7秒
・2区 吉野誠二 選手 1位 記録6分45秒
・3区 笹原廣喜 選手(オムロン太陽) 1位 記録6分11秒
・4区 河室隆一 選手(ホンダアスリート) 2位 記録11分25秒
・5区 廣道純 選手(プーマジャパン) 2位 記録8分28秒
■大分Bチーム 8位
・1区 山口修平 選手(ホンダR&D太陽) 12位 記録15分23秒
・2区 城隆志 選手(オムロン太陽) 20位 記録8分37秒
・3区 藤原修 選手(富士通エフサス太陽) 10位 記録7分58秒
・4区 佐矢野利明 選手(ホンダアスリート) 4位 記録13分24秒
・5区 坂元幸雄 選手(ホンダ太陽) 12位 記録11分55秒
※1区6.4km 2区2.8km 3区2.4km 4区5.8km 5区3.9km
3月17日(金)には、大分県選手団とその関係者が県庁を訪れ、知事へ大会結果を報告。選手団を代表して、河室選手が「『強豪大分』の復活を目指して、これまで頑張ってきました。鍛錬や団結力だけでなく、家族や職場、関係者、沿道の熱い応援があって100%以上の力を発揮できました。今後も多くの方々に感動を伝えられるよう頑張っていきます」と挨拶しました。知事からは「みなさんの素晴らしいご活躍に、県民も力や勇気をもらいました。ぜひこれからも頑張ってください」とお祝いの言葉をいただきました。
スタート地点の様子
Aチーム 渡辺選手(左)、Bチーム 坂元選手(右)
優勝した大分Aチームの選手たち
8位入賞の大分Bチーム選手と監督・コーチの皆さん
大分県知事を囲んで大会結果を報告
15カ国から14〜90歳までと、幅広い層の選手230人が参加して「第36回大分国際車いすマラソン大会」が開催されました。今年もホンダ太陽およびホンダR&D太陽の従業員選手が出場し、さらに150人を超えるHondaグループの従業員がボランティアスタッフや応援団として現地に駆けつけました。
そして今大会は、史上初のテレビ完全生中継がHonda提供により放映(BS-TBS)され、歴史ある大会を広くアピールしました。
レースは、展開が読めない熱戦が繰り広げられ、沿道からは熱い声援が送られます。ハーフマラソンでは「ホンダアスリートクラブ」に所属する河室隆一選手が2位に入賞。フルマラソンでは、Hondaがレーサー(競技用車いす)を提供している山本浩之選手が総合1位を獲得しました。日本人として2人目の快挙です。
Honda本社1階のショールーム「ウエルカムプラザ青山」でも大会に合わせて特別展示を実施。テレビ生中継も放映するなど、共に大会を盛り上げました。
■出場選手の大会成績
・河室隆一 選手(ホンダアスリート) ハーフマラソン 2位 記録46分10秒
・渡辺習輔 選手(ホンダアスリート) ハーフマラソン 7位 記録47分6秒
・佐矢野利明 選手(ホンダアスリート) ハーフマラソン 8位 記録48分59秒
・日高浩輔 選手(ホンダR&D太陽)ハーフマラソン 22位 記録1時間32分13秒
・山口修平 選手(ホンダR&D太陽) ハーフマラソン 25位 記録53分44秒
・坂元幸雄 選手(ホンダ太陽) フルマラソン 20位 記録1時間45分45秒
・山本浩之 選手(レーサー提供) フルマラソン 1位 記録1時間26分2秒
・エレンスト・ヴァン・ダイク(レーサー提供) フルマラソン 3位 記録1時間26分5秒
大会沿道 応援団の様子
ハーフ2位 河室選手 ゴール前
マラソン1位 山本選手 ゴールの瞬間
ウエルカムプラザ青山 特別展示(10/25〜10/31)