ブラジル ホンダ・ソーシャルプロジェクト 満足な教育を受けられない学生のために

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ホンダ・ソーシャルプロジェクト(以下、HSP)は、ホンダサウスアメリカ・リミターダが行う次世代育成活動です。これは、レシフェ都市部における学生に対し、職業観をやしない、社会的、文化的な成長を促すなど、“社会への参画と就職活動を支援”する活動です。 HSPでは、Hondaの社会活動のスローガンである「Together for Tomorrow」の理念に基づき、「環境保全」、「次世代育成」、「交通安全」、「地域活動」という4つの分野を取り入れています。年間で合計800時間に及ぶカリキュラムは、すべてHondaの従業員とボランティアによって構成されています。
対象は18歳から20歳の高校生です。ブラジルでは貧富の格差があり、満足な教育を受けられない貧困層の子どもが多くいます。そのような経済状況を考慮し、参加する学生たちの選考を行っています。

HSPで選ばれた学生たちは、交通手段、衣服、医薬品、食料品などの経済的な援助をHondaから受けることができます。また、1年を通して、数学、ポルトガル語、英語、Hondaフィロソフィー、医療、金融、市民権など、自身の成長に役立つ基本的な知識を学ぶこともできます。そして、Hondaのディーラーで職業体験学習を行い、サービス、管理、営業など、業務に関する見聞を広めます。

1年後。すべてを修了すると、学生たちはHSPの式典で卒業証書を受け取り、プロジェクトから卒業します。そして、いよいよレシフェ地域のHondaのディーラーを中心に、未来に向けた就職活動を始めるのです。
この活動では、これまでの10年間で165人の学生を送り出し、彼らの就職率は70%を超えています。

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<Honda関係者のコメント>
私は2013年から卒業式に出席しており、個人的にこの式典こそがHSPにおける素晴らしい瞬間だと思っています。卒業式は感動的な雰囲気に包まれ、学生とその家族、Hondaの従業員とボランティアが共に、勉学と献身という旅の終わりを祝います。しかしすぐに、初めての就職活動というもう一つの旅が始まります。それは最初の旅よりはるかに険しい道のりです。
卒業にあたり学生は、学びを終えて友に別れを告げなければならないさみしさと、人生の新たな一歩を踏み出す喜びが入り混じった、複雑な感情を味わいます。

<参加した学生からのコメント>
HSPは、私が社会人としての生活を始める上での基盤となりました。今では結婚し、家族を支え、大学の工学部に進学するために予備校に通っています。バイク(もちろんHondaの!)も購入しました。Hondaは、金銭的にだけでなく、社会的にも支援してくれる企業だといえます。

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Together for Tomorrow

合言葉は "Together for Tomorrow"

このロゴは、みんなで力を合わせ、夢のある明日の社会づくりをめざすというHondaの社会活動の考え方を表しています。