どの位置にテントを張るのがベスト?
タープとテント連結のポイント

オープンタープとテントの入り口を重ねるようにすると、不意に雨が降ったときでも濡れずに行き来できて便利です。でも、タープにはポールや張り綱があります。どの位置にテントを張るのがベストでしょうか?主流3スタイルのポイントを解説します。

更新日:2017.05.26

タープとテントの連結は3つのスタイルが主流

タープの下にテントの入り口があると、リビングスペースが少し狭くなりますが、雨に濡れることなく寝室とリビングを行き来できます。晴れていても天候の急変はあり得るので、万一に備えて、テントとタープを連結しておきましょう。

1.メインポール脇でテントを連結

背の高いテントでも連結できる!

もっともスタンダードな位置と言えるのが、メインポールの脇。高さがあるので背の高いテントでもタープと干渉することなく連結できます。

背の高いテントでも、余裕でタープの下に入ります。ただし、ワイドなテントの場合はうまく収まらない場合があります。まず、タープを建ててから、テントを仮置きして様子をみましょう。

2. タープのサイドでテントを連結

出入り口がスッキリ!

タープのサイドは背が低くなりますが、ここにテントを張ると張り綱やポールの影響を受けません。張り綱に足を引っかけるリスクが減るので、小さなお子さまがいるファミリーにも向いています。また、ワイドなテントでも無理なく連結できます。
前室の張り出しが大きく伸びたようなシルエットも人気で、近頃、この連結法を選択するキャンパーが増えています。

ワイドタイプのテントなら、タープの脇に連結します。タープの高さが低くなっているので、テントの出入りにやや圧迫感を感じるかもしれませんが、入り口付近に張り綱がないのが安心です。なお、雨がテント方向に落ちてくるので、やや深めにテントを入れておくことも大切です。

写真のようにタープがテントを押さえつけてしまうと、雨がたまりやすくなってしまいます。また、インナーテントとフライシートとの隙間が少なくなり、結露や雨のしみこみなどの不安も生まれますので、押さえつけないようにしましょう。

写真のレクタングラータープのように、サブポールで高さを確保してもいいでしょう。

3.メインポールの前にテントを連結

風に弱いが快適さは捨てがたい!

圧迫感を感じずに出入りするなら、通称「オガワ張り」というメインポールの前にテントを設営するスタイルがベストです。タープとメインポールの間に専用のコードを装着して距離を稼ぎ、その間にテントを張ります。
幅広の専用コードはタフで、横揺れも少ないのですが、それでもタープとメインポールを直接つなぐスタンダードな接続と比べると、風による揺れが生じやすくなるのが難点です。ただ、そこを加味しても、この快適さは捨てがたいものがあります。

テント出入り口付近に張り綱やポールがないため、移動が楽ですし、圧迫感もありません。

専用の幅広コードを使って、テントの後ろにあるメインポールを利用します。

専用コードがない場合は、張り綱で代用できます。ただし、幅広のコードとは違い、風が吹くと横揺れが激しくなるので風の吹く日は不向きです。

※写真はわかりやすくするため、あえてテントの張り綱は使用していません。
 実際のキャンプでは、必ずテントの張り綱を使用してください。

※このコンテンツは、2017年5月の情報をもとに作成しております。