木炭とチャコールブリック、どっちが良いの?
知って得するBBQの炭選び

夏本番、海も山もアウトドアレジャー真っ盛りですね。そこで人気なのがBBQ。最近では、コンパクトで高機能なグリルが登場しているので、誰でも手軽に楽しめるようになりました。今回は、BBQで多用される炭の主な種類やちょっとしたコツをご紹介しましょう。

更新日:2013.08.09

使い勝手ならチャコールブリック

BBQの熱源として一般的なのは、木を原料とする炭です。近年、ガスカートリッジを使うタイプも増えてきましたが、まだまだ炭が多いですね。

さて、炭にもいろいろな種類があって、大きく分けると天然炭と成形炭になります。天然炭はその名のとおり、樹木を切って炭化させたもの。その象徴は備長炭で、高温になり火持ちがよいため、割烹や焼鳥、鰻店などで使用されています。成形炭はおがくずや粉末化した炭を成形して作ったものです。キャンプにおいてはそれぞれ一長一短。特徴を理解して選びましょう。

最近、人気が高いのはチャコールブリック(チャコールブリケット)と呼ばれる、成形された炭。多くは、炭の粉を固めたもので、卵ケースのように連なっていて必要な数だけ折り割って使うタイプと、最初から1つずつに成形されたものがあります。
チャコールブリックの利点は着火が簡単なことと、形や大きさ、品質が一定なため火力の調節がしやすいことで、扱いやすく、保管にも便利です。また、見落とされがちな長所のひとつに、パチパチと爆ぜることがほとんどないという点が挙げられます。一般的な炭は、時おり大きな音を立てて火の粉が飛んで、運が悪いと近くのテントやタープなどに穴が開いてしまうこともあるからです。ただ、天然炭に比べると火持ちが悪い傾向があります。

成形炭でも備長炭に近い熱量と火持ちのものがあります。これはおがくずから作ったもの

チャコールブリック(チャコールブリケット)は、コンパクトで扱いやすいのでBBQの初心者にもおすすめ!

チャコールブリックや豆炭は、BBQだけでなくこのようにダッチオーブンの上火としても重宝します

成形炭は、一般には安価で手軽なイメージですが、最近では、焼き肉レストランや焼鳥店で使用するため、備長炭並みの高火力と火持ちを実現したものも出回っています。また、あらかじめ着火剤を塗布したものもあって、着火が簡単なので人気が高まっています。
同じ仲間で、従来から日本で流通していた豆炭があって、こちらは石炭を粉末にし、成形したもので根強い人気を誇っています。

一方、従来の木炭には、前出の備長炭のような高級炭もありますが、アウトドアショップなどで売られている木炭は製造法も原料も異なり、安価で扱いも容易です。チャコールブリックに比べると火持ちがよいようです。とはいえ、着火しにくいので、着火剤を使ったり、チャコールブリックを使って着火を促したりするといいでしょう。

一般の木炭は安価で手軽ですが、着火や火力の調整で手を焼くことも…

火が着きにくい場合に重宝する着火剤。ゼリー状のものもあります


強火の遠火といわれるワケ

炭で焼くとおいしい…と聞いたことがありませんか。これは、炭火だと燃焼時に水分が出ないためカラリと焼きあがり、遠赤外線で中までふっくら焼けるからだと言われます。
それともうひとつ大切なポイントがあります。それは香り。炭で焼くと、したたり落ちた肉汁などの焼けた匂いも加わって、香ばしい匂いが食材を包むのです。燻煙香が食欲を刺激するのは、ハムやベーコン、スモークサーモンで実証済みですよね。
さて、焼き魚などをおいしく焼くコツは「遠火の強火」といわれます。近火だと熱の当たり具合にバラつきがあって、焼きムラができやすくなりますが、強火の遠火だと表面が焼き固められ、旨味や水分が逃げないので、ふっくらとおいしい焼きあがりになるわけです。
いずれにしても、着火後、炎が上がっている間は、食材を乗せてはいけません。表面だけが焦げてしまいますし、ススで見た目も悪くなります。炎が収まって、オレンジ色に輝く“熾き(おき)”と呼ばれる状態になってからが勝負です。

火加減だけでなく、移動も大切

チャコールブリックが便利なのは、着火と火力調節が簡単だから…という話は前出のとおりですが、おいしく焼く秘訣は、熱源の調節だけじゃありません。
あの狭いBBQグリルの上でも、場所によって熱量や焼け具合が大きく違います。言い換えれば、熱さにバラつきがあるということ。チャコールブリックはそれを均一化させやすいのですが、完全に慣らすのは難しいでしょう。燃え具合によって、どうしても高温になる部分と低い部分とが生じてしまうのです。手をかざして頻繁にその具合を確認するのがコツです。

実はこれを上手に活かすことで、美味しいBBQを楽しむことができるようになります。たとえば火の強いところで表面を焼き固め、やや火力の弱いところでじっくりと火を通したり、多人数のキャンプではざっと焼いて弱火の部分で保温しておき、最後に強火でさっと焼き上げてサーブしたり…なんてこともできます。逆に考えれば、炭の置き方に差をつけて意識的に高温部分と低温部分を作るのも一手です。

さぁ、これから秋の美味しい食材も続々登場します。肉、魚、野菜…いろいろクーラーボックスに入れて、BBQに出かけましょう!

※このコンテンツは、2013年8月の情報をもとに作成しております。