キャンプや釣りに大活躍!
クーラーボックスのすご~い実力

釣りやキャンプなどで大活躍のクーラーボックス。
釣った魚や食材の保冷に欠かせないツールです。1台持っておけば、ドライブや外遊びの楽しみがぐっと増えるんです。今回は、クーラーボックスの多彩な用途を紹介しましょう。

更新日:2013.05.10

保冷性能を生かすも殺すもサイズ次第

クーラーボックスは、断熱材を挟みこんだ収納ケースの総称です。断熱材には発泡系の樹脂が用いられることが多いのですが、釣り用の高級モデルでは、魔法瓶に近い真空パネルを採用したものもあります。ソフトタイプといって、ビニールなどの軟質素材で作られたバッグタイプも人気ですし、電動の冷蔵庫タイプも登場しています。基本的に、ソフトタイプよりはハードタイプ、断熱材が厚い方が保冷能力に優れています。それぞれに、サイズや保温機能のレベルの異なったモデルが販売されていますので、全体では膨大な数にのぼります。店頭で用途や希望の価格帯を伝え、イメージだけではない商品選びをすることが大切ですね。

ハードタイプの中には、このように金属で強度をさらに高めたものも…

かつて、日本のレジャーシーンでクーラーボックスを多用していたのは、釣りファンでした。釣り上げた獲物を新鮮なまま持ち帰りたい…そんな想いをかなえてくれたのが、この魔法の箱だったのですが、やがて、日本のキャンプシーンが欧米スタイルになっていくと、そこでも中心的な存在になっていきました。

そんなクーラーボックスも、使い方ひとつでせっかくの保冷能力が無駄になってしまいます。たとえば、サイズが使用目的や収納量と合っていないと効果を得られません。できるだけ余分な空間を減らすのが効率よく保冷するコツです。どうしても大きなすき間ができてしまう時には、入れるものを保冷材と一緒に新聞紙などでくるりと包んでおきます。薄い発泡シートがあればさらに効果的。基本的に、冷気は下に溜まりますので、肉や魚は底に近い方へ置いたほうがいいでしょう。

また、保冷材はもちろんですが、収納するものをあらかじめ冷やしておくことも大切です。冷凍が可能なものなら、凍らせておけば、それ自体が保冷材の役目も果たしてくれるでしょう。理想的にはクーラーボックス自体も冷やしたいところですが、使用前に水道水を入れておくだけでもずいぶん違います。直前に水を抜いて、湿気が残らないように拭き取ります。

クーラーボックスは用途やシチュエーションに応じてサイズを使い分けることが大切です

クーラースタンドと呼ばれる専用の台も市販されており、直置きが気になる方にはオススメです

直射日光の当たる場所に置く場合には、100円ショップなどで売っているアルミ蒸着シートで覆っておくと、かなり差が出ます。もちろん、物の出し入れやフタの開閉を減らすことも大切で、収納物の上に断熱シートを1枚乗せておくのも効果的です。

炎天下で使用する場合は、100円ショップなどで売っている断熱シートを掛けておくといいでしょう

市販の保冷材ではなく、氷を使う場合は融けた水をこまめに取り除くことが長持ちさせる秘訣。その際も上ブタは開けず、ボディー側面下部にある水抜き栓を使います。

また、カビや臭いを防ぐために、使用後は必ず水洗いして陰干しし、内部から湿り気をとっておきましょう。臭いがこもってしまった場合には、水で薄めた酢で拭いておくと効果があります。

キャンプ以外の外遊びでもこんなに便利!

さて、釣りやキャンプ以外にもいろいろなシーンでクーラーボックスは大活躍!
これからの季節、運動会やピクニックにお弁当を持っていく機会が増えますが、気温が高いので傷みが心配ですね。そんな時も小型のクーラーボックスを持っていれば安心。また、水を含ませたおしぼりを冷凍庫で凍らせて持参すれば、みんな大喜び!

クーラーボックスで運べるのは食材だけではありません。カメラやビデオなど、水分に弱かったり、ほこり、汚れを避けたいものを野外に持ち出したりする場合にも便利です。その場合は、クッション材や厚めの布などで包んで入れたほうがいいでしょう。

また、氷上のワカサギ釣りや、スキー、スノーボードなど、厳寒の野外で楽しむスポーツの場合、持参した飲み物や食べ物を凍らせないために入れておく…なんて活用法も!

内部で水を循環させ、水漏れ対策を施した、魚などの水生動物を運ぶためのクーラーボックスもあります

使えば納得!カーライフの強力な助っ人

このクーラーボックス、実はとっても頼りになるカーライフの助っ人なんです。最近はちょっと走ると、道の駅や農産物の直売所が目に入ります。土地によっては、花や苗が並んでいることもあります。そんなお土産を美味しいまま、きれいなまま持ち帰ろうと思っても、鮮度を保ったまま運搬するのはなかなかやっかいです。

そこで役立つのがクーラーボックス。クルマで出かける時には、行き先、目的に関わらず積んでおくことをオススメします。あまり大きいとじゃまになるので、30リットルほどのモデルでいいでしょう。花などはそのままでも構いませんが、肉や魚など生ものを買って保冷材が必要になった場合には、コンビニなどで売っている板氷を買い求めるといいでしょう。

また、急な雨で濡れてしまったものを入れるのにも便利。車内を汚さずに快適ドライブを約束してくれますよ。

※このコンテンツは、2013年5月の情報をもとに作成しております。