次のキャンプも快適になる!
アウトドア用品のメンテナンス

キャンプなどで使ったアウトドア用品、そのままにしていませんか? またすぐに使うし、どうせ汚れるから…と、後回しにしてしまっている方も多いのでは。使用したら、しっかりとお手入れするのが、長く快適に使うための基本です。ぜひこの機会にメンテナンス方法を覚えておきましょう。

更新日:2012.10.10

アウトドア用品の大敵は湿気と汚れ

基本的には使った直後にきちんと手入れをしておくべきですが、なかなかそうもいかないのが現実。帰宅直後は疲れてしまって、面倒くさいことは手を出したくないというのがホンネではないでしょうか。とはいえ、使用後の手入れと未使用時の保管方法で、用具の寿命はずいぶん変わってきますし、機能の劣化にも影響します。

快適キャンプには欠かせないテントやタープ。簡単な手入れを施すだけで、寿命がぐんと延びます

さて、キャンプなどで使ったアウトドア用品の手入れはそんなに手間のかかるものではありません。基本的に、道具たちから遠ざけておきたいのは「湿気」と「汚れ」。

このふたつを取り払ってやるだけで、トラブルの大部分を避けることができます。特に、高温多湿で、雨に遭遇することの多い日本では、どうしても用具に湿気がまとわりついてしまいます。また、家屋内の保管場所にも湿気がこもりやすいので、現場で湿気を取り除いてきても、保管時に再び湿気が襲ってくる可能性が高いんです。

もうひとつの敵、「汚れ」に関しては、できる限り現場で落としてくるのが原則。特に、調理器具に関しては、衛生的な観点からも、使用直後に清掃しておきたいですね。…とはいえ、現場で充分な手入れは難しいというのが、やはり現実。
やっぱり、帰宅してからメンテナンス…ということになるんです。

湿気の対策はふたつ 「残すな&入れるな」

テントの大敵は湿気。しっかりと干して、
まとわりついた湿気を飛ばしましょう

アウトドア用品の中でも、特に湿気をまといやすいのがテントやタープ。現地で撤収前に陰干しするのが基本ですが、チェックアウトタイムが午前のキャンプ場も多く、起床して朝食をとっていると、湿気を取り去るだけの充分な時間をとることができません。

もちろん、最近のテントやタープは、ほとんどが防水、撥水加工を施してありますが、雨はもちろん、朝露などで帯びてしまう湿気までは防げません。特に撤収時に折りたたんで、収納ケースに入れてしまうと、なかなか抜けてくれないのです。湿気が残ってしまうと、生地の剥離の原因になります。また防カビ加工が施されていない商品では、カビが発生します。

そこでおすすめなのが、帰宅後にもう1度陰干しすること。
まず、テントやタープを収納バッグから取り出し、ベランダや物干し台に広げます。本当は、窓や出入り口のジッパーも開けて干したいところですが、狭いスペースでは収拾がつかなくなるので、閉じたままでもOK。そのかわり、1時間ごとに裏表を返したり、途中で何度か揺すってこもった空気を入れ替えるようにしましょう。
湿気が抜けたら再び収納しますが、その際、袋状の乾燥材を、ペーパータオルなどで包んで入れておくといいでしょう。

ポールなども、泥やホコリを拭い取って、軽く風に当ててから収納します。ジョイント部分にサビ止めや潤滑スプレーを吹いておけば万全です。
ちなみに、テントやタープの傷、穴を見つけたら、補修用のテープやフィルムを貼っておけばOK。知らないうちに焚火の火の粉で穴が開いていることも珍しくありません。各メーカーごとに専用キットがありますので、入手しておくと現場でも便利ですよ。

そして、長期間使用しない場合は、アウトドア用品を保管するスペースの湿気対策も重要。陰干しして、せっかく湿気を抜いても、保管場所で再び湿気を帯びる可能性だってあるからです。つまり、湿気を入れない工夫ですね。
押し入れ、ウォークインクロゼット、物置、レンタルガレージ…保管場所はさまざまでしょうが、密閉された空間の場合、押し入れやタンス用の除湿剤を入れておくと安心です。ただし、防カビ剤や防虫成分が含まれているものは、生地を傷めることがありますので注意が必要です。シュラフもシーズンオフには同様の手入れをしておくといいでしょう。

汚れ取りはあわてずに…

アウトドアの料理で大活躍のツーバーナー。次回も快適に楽しむためにも、汚れをキレイに落としておきましょう

アウトドア用品の汚れで、もっとも気になるのはツーバーナーなどの調理用燃焼器具ではないでしょうか。どうしても油汚れや調味料などが付きますし、熱で固着してしまうと簡単には取れません。もちろん、撤収時にさっと掃除するでしょうが、汚れが残っているケースがほとんどです。キャンプ場で水洗いをしている光景を目にしたことがありますが、水分が残ると錆の原因にもなるのでやめた方がいいでしょう。

まず、バーナー部分の汚れやススは、ワイヤブラシでこすって落とします。ここでも水をかけることは避けたいところ。
ボディの汚れは薄めた中性洗剤をつけたタオルで拭き取ります。固着している場合には、時間をかけてじっくりと落としましょう。ここで役立つのが、レンジ汚れなどに使う洗剤。これをペーパータオルなどに含ませ、汚れの上に貼りつけ、ラップをかけて放置します。ラップをかけないと乾いてしまい意味がありませんのでご注意を。1時間ほど待って(汚れの状態に応じて時間を長くします)、ペーパータオルをはがして、ぬるま湯を含ませたタオルで強めに拭き取ればOKです。

また、パーツの合わせ目や角の汚れは歯ブラシを使うと便利。ついつい金属たわしやスチールウール、研磨剤入りのクレンザーを使いたくなりますが、それらの使用は厳禁。塗ってある塗料は耐熱性ではあっても、摩擦にはあまり強くないんです。
塗料が剥げている場合は、市販の耐熱塗料で色が近いものを選んで塗っておけば万全です。

調理用燃焼器具の他にも、LPやホワイトガソリンのランタンも、グローブ(ガラスのカバー)がススなどで汚れてくることがあります。これも薄めた中性洗剤で拭けばOKです。これは現地でやっても構いませんが、かならず冷えた状態で行ないます。
ちなみに、ホワイトガソリンのタイプを長期間使用しない場合には必ず燃料を抜いておきます。LPガスの場合もカートリッジは外しておきましょう。

簡単な手入れを施すだけで、寿命がぐんと延びるアウトドア用具。メンテナンスをして、次回も快適なキャンプを楽しみましょう!

※このコンテンツは、2012年9月の情報をもとに作成しております。