アウトドア用語集
「さ行」の用語

  • ジャグ

    水など各種飲料を入れる取手のついたタンクの総称。その多くはクーラーのような断熱材がボディーに封入され、保温性能も有する。ボディーは金属製とプラスチック製とがあり、2リットルほどの小型から、40リットル前後のものまで様々なサイズ、タイプが揃っている。大きなものはキッチン脇に置いて簡易水道のように使われることもある。小型では上蓋に引き上げ式の飲み口が、中~大型では下部にワンタッチの注ぎ口や蛇口が設けられていることが多い。

    ジャグ
  • スイスアーミー

    スイスのビクトリノックス社の小型多機能ナイフ。スイス陸軍が採用したことからこの名があるが、現在ではアウトドアファンに広く愛されている。スウェーデン鋼を採用したナイフは切れ味鋭く、強靭で、野外での使用に適している。手のひらに収まるほどのサイズに、ハサミやピンセット、ヤスリ、ワインオープナー、マイナスドライバーなど様々な機能が付属しているが、モデルによって異なるので用途に合わせて選ぶとよいだろう。

    スイスアーミー
  • スキレット

    鋳鉄製のフライパン。同様の鋳鉄製調理具にダッチオーヴンがあるが、スキレットは手軽に使え、IHヒーターとの相性がいいので家庭の台所で使われることも多い。丸型、四角型、平底、筋目の突起があるものなど様々なタイプ、サイズがあり、最も一般的なのは丸型10インチの平底。カバー(蓋)に炭や薪を乗せればダッチオーヴンのように上火からの過熱もできるが、カバー自体をガスなどで焼いてから乗せればそれに近い効果がある。

    スキレット
  • スクリーンタープ

    通常のタープは1枚布の平面的な構造だが、スクリーンタープは、テントのような立体形状で、タープでありながら閉鎖的なスペースを得ることができる。メッシュ生地を多用しているので、タープの解放感は保ちながら一定のプライバシーが守られ、虫や風に舞う塵などの侵入も防ぐことができるのが魅力だ。最近では、テントと接続できるシリーズ商品も開発され、スイートルームのような快適で広大な居住空間を得られるようになった。

    スクリーンタープ
  • ストーブ

    キャンプで使う調理用燃焼器具の総称。燃料は、灯油、ホワイトガソリン、ガスカートリッジで、手のひらに載るほどの登山用のコンパクトなものから、ファミリーキャンプ用のツーバーナーまで様々なタイプがある。ホワイトガソリンのツーバーナーでは、火力で家庭用ガスコンロを凌ぐモデルもあり、揚げや炒めは家庭より旨くできると評判だ。コンパクトなシングルバーナーは、ハイキングや釣りで、コーヒーを軽く一杯…というのにお薦め。

    ストーブ
  • スノーシュー

    Snowshoe。雪上を徒歩で移動するための専用靴。実際には、長靴やスノーブーツを履いたまま装着するので補助具と言ったほうがよいかもしれない。日本にも同様の雪上靴があって「かんじき」と呼ばれている。フレームは、プラスチックやジュラルミンで作られることが多く、軽量で丈夫。雪に潜りにくく抜きやすいため初心者にもやさしい。本来は冬期の生活用具だったが、近年はこれを装着して雪山や雪原の美しい光景を楽しむ人々が増えている。

  • スリーピングバッグ

    キャンプで使用される寝袋。シュラフともいう。マミータイプと呼ばれる人型のシルエットのものと、レクタングラータイプと呼ばれる封筒型に大別される。マミーは保温性に優れるが、封筒型では二つをつなぐことが可能で大柄な人や親子に人気だ。中には保温材として羽毛や化繊綿を封入してあり、スリーシーズンから厳寒期用まで対応温度が設定されている。表地はナイロンか混紡が多いが、裏地はコットンのほうが肌触りもよく快適だ。

    スリーピングバッグ

写真提供:コールマンジャパン株式会社、浦 壮一郎