アウトドア用語集
「あ行」の用語

  • アンカー

    テントやタープを固定するペグの代用具で、地面が堅くてペグが入りにくい場合や、その逆で砂浜のようにペグが利かない場合に利用する。舗装地や室内のイベント会場などで重宝され、鉄など比重の大きな金属で成形したオモリのようなものと、利用時に水や砂などを入れる中空の合成樹脂製がある。砂や石を入れた布やビニール袋などでも代用できる。いずれにしても、強風時など悪条件下では充分な注意が必要だ。

  • インナーテント

    テント本体の総称。一般的なドーム型テントは、居住空間を生み出すインナーテントと、それを覆って雨風や日光から本体を守り、快適性を高めるフライシートの二部構造になっている。本体はウォール(側壁)部分と、底面であるフロアシートで構成され、ポールによってその立体形状を維持する。高温多湿の日本では保温と通気を両立させるため様々な工夫がなされてきたが、最近では複数のテントやタープを接続するタイプも登場した。

    インナーテン
  • LEDランタン

    LED(Light Emitting Diode=発光ダイオード)を採用した電気式ランタン。同じ明るさでも、乾電池ランタンに比べ消費電力が小さいため点灯時間が飛躍的に伸び、寿命も長い。形状の自由度も高まるので近年は様々なタイプが登場している。クアッドLEDランタンのように複数の小型発光体で構成され、大型ランタンとしても、取り外して小型のハンディライトとしても利用できるタイプが人気を博している。燃焼ガスが発生しないので、テント内など室内で重宝する。

    LEDランタン
  • LPガスカートリッジ

    野外の燃焼器具用ガスボンベ。キャンプにおける燃焼器具燃料はホワイトガソリンと液体ガスに大別されるが、ガスカートリッジを使うタイプは、燃焼器具が軽量コンパクトで、ホワイトガソリンのようにポンピング等の着火の予備作業もないことから、ファミリーキャンプで人気が高まっている。その一方で気温が低い時には火力が落ちたり、着火が難しくなるという短所もあり、使用済みカートリッジの処理にも気を遣わなければならない。

    LPガスカートリッジ
  • オートキャンプ

    バックパッキングなど自力で用具を運搬するスタイルに対し、自動車を利用したキャンプの総称。使用できる用具の量、種類とも飛躍的に増えるため、テントサイトでの快適性が向上し、自然条件への対応の幅も広がる。日本では、1970年代後半から認知されるようになった。最近では、キャンプ場もそれに合わせて施設の充実を図っており、テントサイトの脇まで自動車を乗り入れることが可能なものをオートキャンプ場と呼ぶようになっている。

  • 熾き火(おきび)

    着火した薪や炭の燃焼状態を指す言葉で、時間が経って炎が落ち着き、薪や炭本体のみが赤やオレンジに焼けている段階。メラメラと炎が上がっていると、素材に直接高熱が当たり表面だけが焦げてしまったり、炎の揺れによって焼きムラが出てしまう。熾き火では火力、熱量が安定し、遠赤外線で内部までじっくりと火が通り、焼き物に必須の「遠火の強火」も可能になる。備長炭の評価が高いのは高温で熾き火を長時間維持できるためだ。

写真提供:コールマンジャパン株式会社、浦 壮一郎