おとめ座
●星座の特徴
「おとめ座」は誕生星座として知られている星座で、青白い色をした1等星のスピカが目印。スピカ以外の星は暗いので、星をつないで乙女の姿を想像するのは少し難しいかもしれない。
スピカは「麦の穂」という意味で、星座の絵ではここに麦が描かれている。「おとめ座」のモデルとなったのは農業の女神デーメーテールで、麦はそのシンボルである。また、同じ春の1等星である「うしかい座」のアルクトゥールスとペアで「夫婦星」という呼び方や、「真珠星」という表現もある。スピカは月や惑星の通り道の近くにあるので、ときどき並んでいる光景を目にすることができる。
●星の位置関係と見つけ方
北斗七星の柄の部分の星を結んでカーブを伸ばしていくと、「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカが見つかる。この大きなカーブを「春の大曲線」と呼び、春の星座や星を見つける目印になっている。
また「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカ、そして「しし座」のデネボラを結んでできる三角形を「春の大三角」と呼び、春の星座や星を見つける目印になっている。
「おとめ座」は、デーメーテールのほか、正義の女神アストレアがモデルという説もある。星座の絵で右手に持っている羽根ペンがそのシンボルとなっているほか、「おとめ座」の隣にある「てんびん座」は、アストレアが人の善悪を計るのに使ったものだともいわれている。
監修者
株式会社アストロアーツ
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