おうし座
●星座の特徴
「おうし座」は、誕生星座として知られている星座。目のところに輝く赤っぽい1等星アルデバランが目印。アルデバランは「後に従うもの」という意味だが、これは「プレアデス星団」の後に上ってくることから名づけられた。プレアデス星団はウシの肩あたりに位置する、青白い星がいくつか集まっている星団で、肉眼でも6個ほどの星が数えられる。双眼鏡では数十個の星が見え、たいへん美しく素晴らしい眺めを楽しめる。日本では「すばる」という名前で有名で、ハワイにある「すばる望遠鏡」もここから命名された。
●星の位置関係と見つけ方
目のところに輝く赤っぽい1等星アルデバランが目印で、その周囲の星をつないでウシの顔と角を描くことができる。アルデバランを含む冬の1等星6個をつないでできる大きな形は「冬のダイヤモンド」と呼ばれ、冬の星座や星を見つける目印になっている。
アルデバランのあたりに広がっている星の集まりは「ヒヤデス星団」といって、「すばる」とは別の星団。こちらも肉眼や双眼鏡で楽しめる。ただし、アルデバランは偶然方向が同じというだけで、ヒヤデス星団には含まれない。
ギリシャ神話では、大神ゼウスが変身した姿だとされている。ゼウスは白いウシに化け、美女エウロパに近づき連れ去ってしまった。この時ウシとエウロパが走り回り行き着いたのが、現在のヨーロッパだということだ。
監修者
株式会社アストロアーツ
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