こと座
●星座の特徴
「こと座」は、青白い1等星ベガが目印の小さな星座。ベガ以外の星は暗いのだが、空の条件がよければ小さな平行四辺形に星が並んでいるのが見える。
このベガは、日本では七夕の「おりひめ星、織女星」で有名だ。一方の「ひこ星、牽牛星」は「わし座」の1等星アルタイルで、2つの星の間には七夕伝説のとおり天の川が流れている。実際のお互いの距離は約15光年ある。
ベガの意味は「落ちるワシ」だが、アルタイルには「飛ぶワシ」という意味があり、「おりひめぼし・ひこぼし」と同じようにペアになっている。
●星の位置関係と見つけ方
「こと座」のベガと「わし座」のアルタイル、そして「はくちょう座」のデネブを結んでできる三角形を「夏の大三角」と呼び、夏の星座や星を見つける目印になっている。
ギリシャ神話では、竪琴(たてごと)の名手オルフェウスが使用していた楽器とされている。死んだ妻を救うために冥界へ行き、冥王ハデスをその音色で感心させて妻を地上へ連れ戻そうとするのだが、あと一歩のところで失敗してしまったということだ。
監修者
株式会社アストロアーツ
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