みずがめ座、みなみのうお座
●星座の特徴
「みずがめ座」は、誕生星座として知られている星座である。大きく広がった星座だが、明るい星がないため、少し見つけにくい星座だ。
●星の位置関係と見つけ方
見つける際に目印となるのは、三ツ矢の形に並んだ星と、そこから南に下ったところに輝く1等星フォーマルハウト。フォーマルハウトは「魚の口」という意味だが、これは「みずがめ座」の星ではなく、「みなみのうお座」の星。周りに明るい星がないことから、「秋のひとつ星」と呼ばれることもある。
星座の絵では、三ツ矢の位置に水がめがあり、それを持った男性の姿と、かめからこぼれ落ちる水、さらに水を受ける魚の姿が描かれている。ギリシャ神話では、水がめを持っているのはゼウスにさらわれたトロイの美少年ガニメーデスとされている。ゼウスは彼を自分に仕えさせ、酒の相手をさせた。水がめに入っているのは、実は水ではなく神酒なのかもしれない。いくつかの星には、「王の幸せ」という意味を持つサダルメリクや「最高の幸せ」という意味を持つサダルスウドなど、とても縁起のよい名前が付けられている。
監修者
株式会社アストロアーツ
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