オンブバッタ

学 名
Atractomorpha lata
分 類
バッタ目オンブバッタ科
オンブバッタ属
名前の由来
交尾のためにメスの上にオスが乗っている姿が、おんぶしているよう見えることからその名が付いた。
見つかる場所は?
畑や草地に普通に見られる。
分布
日本全土。
大きさ
オスは25mm程度、メスは42mm程度。
捕れる時期
翅(はね)がない幼虫が5月ごろから出現し、成虫は8~11月に見られる。
捕まえるコツは?
網で草をなでるようにして採集すると簡単に捕れる。ちなみに、手でつかむと口から黒っぽい液体を吐き出す。これは威嚇行動のひとつだと考えられる。
生活史
8月ごろに羽化した成虫が土中に40個ほど産卵し、そのまま冬を越す。翌年の5月ごろから成虫と同じような姿の幼虫が出現する。幼虫は5回脱皮して成虫になる。
エサ
一般的にバッタ類が好むイネ科、カヤツリグサ科のほかに、キク科、シソ科、ナス科、ヒルガオ科まで、さまざまな植物を食べる。都市部でも、緑地帯、空き地、庭園、花壇、家庭菜園などに生息する。このような環境では花卉や野菜の葉を食べて害を与えることもある。
特徴
幼虫期に高温で育つと淡褐色の成虫になりやすいことが知られている。メスのほうが茶色味を帯びる。本種の一風変わった特徴として、出したフンを後脚で蹴り飛ばす行動が知られている。体の10倍ほどの距離(20~50cm)を後ろ足のキックだけで飛ばす。メスのほうが遠くに飛ばせるなど、興味深い行動であるが、その意味についてはよく分かっていない。

監修者

大庭 伸也(おおば しんや)

大庭 伸也(おおば しんや)

2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞

監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)