ニュースリリース

2016年04月25日ニュースリリース

Honda、技術テーマで「第48回市村産業賞 貢献賞」を受賞

 Hondaの技術者が、「第48回市村産業賞」の「貢献賞」を受賞しましたのでお知らせします。
 市村産業賞は、公益社団法人 新技術開発財団により、優れた国産技術を開発することで、産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者、またはグループに贈呈されます。表彰の対象は、独創的・画期的で世界的に見て高い水準にあるもの、その技術の実用化で新たな産業分野の創生や市場の拡大に効果が顕著なもの、産業・社会の発展に先導的な役割を果たし波及効果が大きく期待できるものとなります。それらが「本賞」、「功績賞」、「貢献賞」の各賞で表彰されます。

 今回受賞した技術、技術者および受賞理由は次の通りです。
 なお、授賞式は、本日11時より帝国ホテル(東京都千代田区)にて行われます。

市村産業賞 貢献賞

受賞テーマ

「タイヤ気柱共鳴音ホイール装着デバイスの実用化と技術進歩」

受賞者

神山 洋一(かみやま よういち)

株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター

石井 克史(いしい かつし)

株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター

業績の概要

     タイヤ気柱共鳴音は、自動車のタイヤ内部空洞で発生する共鳴が車体に伝わり、乗員に認知される車室内騒音の一つである。従来の対策では大きな重量増を伴い、かつ、抜本的な解決が困難であるため、長年ロードノイズ主要課題の一つであった。受賞者らは軽量で聴感上、認知できないレベルまで低減が可能なホイール装着ヘルムホルツレゾネーター(単室式)を世界初の技術として2010年に独自開発。上級車種へ適用を図り、量産化を実現した。
 さらに本技術の適用車種の拡大を目指し、受賞者らは、単室式から50%以上のコストと重量の削減が可能となる複室式レゾネーターを新開発し、2015年に量産化。中級車種への適用拡大を実現した。
 本開発技術は様々な路面・車速での走行において発生するタイヤ気柱共鳴音に対し、従来、達成困難であった乗員が聴感上、認知しにくい車室内騒音レベルを可能としている。今後、適用車種の増加により、車体軽量化技術として環境対応への貢献も期待できる。


以上

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