ニュースリリース

2016年11月08日ニュースリリース

2017年Honda二輪モータースポーツ活動計画

〜世界選手権およびダカールラリー2017参戦体制〜

 Hondaは現地時間2016年11月7日(月)、イタリア・ミラノで開催されたEICMA2016(ミラノショー)で、2017年の二輪モータースポーツ活動における世界選手権の参戦体制について、以下の通り発表しました。

 Hondaにとってレース活動は“原動力”であり、世界最高峰のレースに参戦することで技術と人を磨き、そこで培われたレーシングスピリットやアイデアは、多くの製品に活かされています。Hondaは今後も、パーソナルモビリティのリーディングカンパニーとして、量産車とレース活動を通じ、楽しさや喜びを広く世界の方々に提供し、Hondaのコーポレートスローガン「The Power of Dreams」のもと、お客様とともに、夢を実現してまいります。

 2016年シーズンHondaは6種目8クラスの二輪世界選手権シリーズおよびダカールラリー2016に参戦しました。結果は、「FIM※1トライアル世界選手権シリーズ(WCT)」においてトニー・ボウが10連覇を達成。「FIM モトクロス世界選手権シリーズ MXGPクラス」のティム・ガイザーがクラス初参戦、初タイトルを獲得しました。また、ロードレース最高峰クラスへの参戦50周年を迎えた今年、「FIM ロードレース世界選手権シリーズ MotoGPTMクラス」のマルク・マルケスがクラス3度目のタイトルを獲得しました。3つの最高峰レースで同じ年に個人タイトルを獲得したのは、世界で初の快挙となります。

2017年二輪世界選手権におけるHondaレース参戦体制

FIMロードレース世界選手権シリーズ(MotoGP)

MotoGPクラス

 2017年シーズンの連覇を目指すMotoGPクラスには、Hondaのワークスチーム※2「Repsol Honda Team」から、すでに2016年シーズンのチャンピオンを獲得したマルク・マルケスとMotoGPクラス12年目となるダニ・ペドロサの2名が2017年型のワークスマシンRC213Vで参戦します。また、同じく2017年型のRC213Vで「LCR Honda」からカル・クラッチロー、「Estrella Galicia 0,0 Marc VDS」からジャック・ミラー、ティト・ラバトの3名が参戦し、“個人”“コンストラクター”“チーム”の3冠獲得を目指します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 年齢 出身地 2016年戦績
レプソル・ホンダ・チーム
(Repsol Honda Team)
※3
93 RC213V
※3
マルク・マルケス
(Marc Márquez)
※3
23 スペイン MotoGPクラス
チャンピオン
26 ダニ・ペドロサ
(Dani Pedrosa)
31 スペイン MotoGPクラス
6位
(11月7日時点)
エルシーアール・ホンダ
(LCR Honda)
35 RC213V カル・クラッチロー
(Cal Crutchlow)
31 イギリス MotoGPクラス
7位
(11月7日時点)
エストレーリャ・ガリシア・
ゼロ・ポイント・
ゼロ・マーク・ブイディーエス
(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)
43 ジャック・ミラー
(Jack Miller)
21 オースト
ラリア
MotoGPクラス
17位
(11月7日時点)
53 ティト・ラバト
(Tito Rabat)
27 スペイン MotoGPクラス
21位
(11月7日時点)
  • ※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
  • ※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。Hondaでは(株)ホンダ・レーシング(HRC)が運営するチーム
  • ※3“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す

Moto3クラス

 Moto3クラスには、2017年型のHondaワークスマシンNSF250RWを15台投入。8チーム体制で臨み、2015年以来のタイトル奪還を目指します。

FIMトライアル世界選手権シリーズ(WCT)

 2016年シーズンに11年連続のコンストラクタータイトルと10年連続で個人タイトルを獲得しているWCTには、Hondaのワークスチーム「Repsol Honda Team」から、10年連続チャンピオンのトニー・ボウ、2016年シーズンランキング3位でWCT参戦22年目を迎える藤波貴久、今年ランキング6位で若手のハイメ・ブストの3選手がワークスマシンCOTA4RTで前人未到のコンストラクター12連覇と個人タイトル11連覇を狙います。

 

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 年齢 出身地 2016年戦績
レプソル・ホンダ・チーム
(Repsol Honda Team)
1 COTA4RT
トニー・ボウ
(Toni Bou)
30 スペイン WCT
チャンピオン
3 藤波貴久
(Takahisa Fujinami)
36 日本 WCT
3位
6 ハイメ・ブスト
(Jaime Busto)
18 スペイン WCT
6位

FIMモトクロス世界選手権シリーズ(MXGP)

MXGP:450ccクラス

 MXGPクラスには、ワークスチーム「Team HRC」から、ルーキーイヤーながら2016年シーズンでチャンピオンを獲得したティム・ガイザーが、ランキング5位のイブジェニー・ボブリシェフとともに参戦します。2ライダーともマシンは2017年型のワークスマシンCRF450RWを駆りクラス連覇を目指します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 年齢 出身地 2016年戦績
チーム
エイチアールシー
(Team HRC)
243 CRF450RW
ティム・ガイザー
(Tim Gajser)
20 スロベニア MXGP
チャンピオン
777 イブジェニー・ボブリシェフ
(Evgeny Bobryshev)
28 ロシア MXGP
5位

AMA※4スーパークロス世界選手権シリーズ(450SX)

450SX:450ccクラス

 450SXクラスには、昨年と同じくHondaのワークスチーム「Team Honda HRC」から新たにチームの一員となったケン・ロクスンと、2年目となるコール・シーリーが2017年型CRF450Rで参戦しチャンピオン獲得を目指します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 年齢 出身地 2016年戦績
チーム・ホンダ
エイチアールシー
(Team Honda HRC)
94 CRF450R ケン・ロクスン
(Ken Roczen)
22 ドイツ 450SX
2位
14 コール・シーリー
(Cole Seely)
26 アメリカ 450SX
6位
  • ※4AMAとは、American Motorcyclist Association(米国モーターサイクリスト協会)の略

FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ(WSB)

 Hondaのヨーロッパ地域統括会社である(株)ホンダ・モーター・ヨーロッパ・リミテッド(Honda Motor Europe Ltd.)が支援する「Honda World Superbike Team」から2006年MotoGP世界チャンピオンのニッキー・ヘイデンと、今年MotoGPに参戦中のステファン・ブラドルの2名がCBR1000RRで参戦します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 年齢 出身地 2016年戦績
ホンダ
ワールド・スーパーバイク・チーム
(Honda World Superbike Team)
69 CBR1000RR ニッキー・ヘイデン
(Nicky Hayden)
35 アメリカ WSB
5位
未定 ステファン・ブラドル
(Stefan Bradl)
26 ドイツ MotoGPクラス
16位
(11月7日時点)

ダカールラリー2017

 ダカールラリー参戦5年目となるHondaのワークスチーム「Monster Energy Honda Team」は、エースライダーのホアン・バレダと、パウロ・ゴンサルヴェス、2016ダカールラリーで総合4位を獲得したケビン・ベナバイズ、同じく9位のリッキー・ブラベック、マイケル・メッジの総勢5名が、2017年型のワークスマシンCRF450 RALLYで、1988年パリ・ダカールラリー優勝以来28年振りのタイトル獲得を目指します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 年齢 出身地 2016年戦績
モンスターエナジー・ホンダ・チーム
(Monster Energy Honda Team)
11 CRF450
RALLY
ホアン・バレダ
(Joan Barreda)
33 スペイン -
17 パウロ・ゴンサルヴェス
(Paulo Goncalves)
37 ポルトガル -
4 ケビン・ベナバイズ
(Kevin Benavides)
27 アルゼンチン ダカールラリー
4位
15 マイケル・メッジ
(Michael Metge)
37 フランス -
9 リッキー・ブラベック
(Ricky Brabec)
25 アメリカ ダカールラリー
9位