ニュースリリース

2014年10月21日ニュースリリース

HondaJet 顧客向けデモツアーの開始と最新の活動状況を発表

Hondaの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは、米国フロリダ州オーランド市で開催されている世界最大のビジネス航空ショーであるナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)2014にて、現地時間10月20日に以下の発表を行いましたので、その内容をご案内いたします。

 Hondaの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company、以下HACI)は、小型ビジネスジェット機「HondaJet」による顧客向けデモツアーの開始と最新の活動状況について発表しました。

 HACIは、HondaJetの量産1号機が完成したことを受け、顧客へのデモンストレーションフライトを開始しました。これまでに米国のユタ州ソルトレークシティー、アイオワ州デモイン、ノースカロライナ州グリーンズボロ、カナダのカルガリー、エドモントンおよびトロントにおいて延べ100人以上の顧客およびディーラー関係者を乗せての体験フライトを実施。今後は、米国テキサス州サンアントニオ、フロリダ州フォートローダーデール、メキシコのモンテレーおよびトルーカなどでも開催する予定です。

 HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野 道格は、「今回、多くのお客様にクラス最高のHondaJetの性能を体験していただくことができ、とてもエキサイティングなデモツアーになりました。また、人間工学的な知見などさまざまな技術を取り入れたHondaJetが持つ、客室の快適性、静粛性および広さは、お客様への大きなアピールになりました」と語りました。

 カスタマーサービス分野では、HACI本社敷地内に設立されたHondaJetトレーニングセンターの稼働が始まりました。今後、フルモーション・レベルD・フライトシミュレーター※1が2015年第一四半期に導入され、HondaJet用のタイプレーティング※2やパイロットの定期訓練などが開始される予定です。

 また、HondaJetの購入に際してのファイナンスサービスを行うホンダ アビエーション ファイナンスカンパニー(Honda Aviation Finance Company, LLC)を設立し、エアクラフトファイナンスサービスの受付を開始したことも発表しました。

 認定飛行試験については、横風時や高高度での離着陸試験、片発エンジンでの離陸試験、アビオニクス試験※3および空調与圧試験※4などを順調に進めており、全米の70ヵ所以上の空港で2,000時間を超える飛行試験を実施しています。HondaJetは、来年2015年第一四半期に認定取得の予定です。

  • ※1HondaJetの飛行条件を精密に再現するフライトシミュレーター
  • ※2機種別ライセンス
  • ※3航空機に搭載される航法用電子システムの試験
  • ※4温度や機内圧を調整するシステムの試験
顧客向けのデモツアーに使われたHondaJet

顧客向けのデモツアーに使われたHondaJet

コロラド州での飛行試験の様子

コロラド州での飛行試験の様子

ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company, LLC) 概要

設立

2006年8月

出資形態

American Honda Motor Co., Inc. 100%出資

代表者

社長 藤野 道格(ふじの みちまさ)

所在地

米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市