ニュースリリース

2012年04月19日ニュースリリース

Honda、2件の技術テーマで「第62回 自動車技術会賞」受賞

<ご参考>
 公益社団法人自動車技術会から「第62回 自動車技術会賞」が発表され、Hondaの技術者が「浅原賞学術奨励賞」「論文賞」を受賞しましたのでお知らせします。
 授賞式は、5月24日(木)13時30分よりパシフィコ横浜で行われます。

 「浅原賞学術奨励賞」は、自動車技術に関する優秀な論文等を発表した将来性のある新進の個人に、「論文賞」は、自動車技術に関係のある優れた論文を発表した個人およびその共著者に贈られる賞です。

浅原賞学術奨励賞

受賞テーマ

「ディーゼルパティキュレート燃焼触媒の開発」

受賞者

森 武史(もり たけし)株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター

受賞理由

ディーゼル車より排出されるPM(すす)の燃焼触媒材料に関する研究。本研究では、酸化セリウム上で安定化した酸化銀から供給される活性酸素が、低温でPM燃焼を促進するというメカニズムを解明した。また、PMと触媒の接触性に着目した部品開発により、実用上でのPM燃焼温度が600℃以上だった従来技術に対し、100℃以上の低温化することに成功した。本成果はCO2削減が期待できるクリーンディーゼル車の燃費向上およびエミッション改善技術として期待できる。

論文賞

受賞テーマ

「成人および高齢者胸部骨格FEモデルの開発(第2報)」

受賞者

伊藤 修(いとう おさむ) 株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター
伊藤 優一(いとう ゆういち) 同上 同上
独古 泰裕(どっこ やすひろ) 同上 同上

受賞理由

近年、交通事故における高齢者保護対策の必要性が高まる中、本研究では高齢者の乗員における受傷頻度が高い胸部の年齢別有限要素モデルを開発した。加齢による人体特性の変化を定量化してモデルに反映することにより、成人・高齢者における衝撃時の胸の動きと骨折発生の違いを再現可能とした。人体の有限要素モデルにおいて年齢別に検証した報告は世界でも例がなく、今後の高齢者傷害低減技術開発への貢献が期待される。

以上