ニュースリリース

2011年12月02日ニュースリリース

ホンダソルテックが新型薄膜太陽電池を「PVJapan 2011」に出展

<ご参考>
 Hondaの子会社で、太陽電池の製造・販売を手がける(株)ホンダソルテック(本社:熊本県菊池郡 社長:数佐 明男)は、太陽光発電に関する総合イベントである「PVJapan 2011」(会期:2011年12月5〜7日  会場:幕張メッセ  共同主催:太陽光発電協会、SEMI)に、新型薄膜太陽電池を参考出展します。

 今回は「発電量を追求するHondaのCIGS※1」を展示のテーマとし、「新型高効率太陽電池モジュール」と、現行モデルをベースとした「140W太陽電池モジュール」の2つの住宅用プロトタイプを参考出展します。また、「新型高効率太陽電池モジュール」の公共・産業用コンセプトモデルもあわせて参考出展します。

 「140W太陽電池モジュール」は、光発電層の結晶品質を改善して発電性能を向上させるとともに、サブモジュールパターン設計を見直し非発電面積を小さくすることで、最大出力を現行モデルの130Wから140Wに向上しました。
 「新型高効率太陽電池モジュール」は、これらの性能向上に加え、新しいモジュール封止構造を採用することで非発電面積をより小さくし、現在市販されているCIGS薄膜太陽電池に対して世界最高レベルのモジュール変換効率※213.5%を実現しました。また、現行モデルより小型化することで、さまざまな形状の屋根に効率よく設置できます。

 現在、Hondaの国内事業所における太陽光発電の導入量は業界トップです。さらに、2012年には寄居工場に国内自動車工場としては最大となるメガソーラー発電設備を設置するほか、販売店への太陽電池の設置も加速します。

 Hondaは、「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現を目指し、二輪車、四輪車、汎用商品の生産および使用時におけるCO2排出削減に加え、家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットや薄膜太陽電池など、家庭でエネルギーを創り出す商品の展開にも力を入れています。今後は、CO2排出量「ゼロ」、エネルギーマネージメント技術によるエネルギーリスク「ゼロ」、リデュース・リユース・リサイクルで廃棄物「ゼロ」という「トリプルゼロ」の考えのもとに、気候変動、エネルギー、資源問題にHonda独自の技術と事業活動で取り組むことで、環境負荷ゼロ社会の実現を目指していきます。

  • ※1銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成された太陽電池
  • ※2モジュール1m2に当たる太陽光エネルギーを、電気エネルギーに変える効率
モジュール公称最大出力(W)×100 の計算式を用いて算出

モジュール面積(m2)×1,000W/m2
  新型高効率太陽電池モジュール
(プロトタイプ)
140W太陽電池モジュール
(プロトタイプ)
セルの種類 CIGS
公称最大出力(W) 92.5 140
外形寸法(mm)
幅×奥行き×高さ
930×737×46 1,417×791×37
モジュール変換効率(%) 13.5 12.5
質量(kg) 9.0 14.3
  • 表内の数値はAM1.5、日射強度1kW/m2、モジュール温度25℃でのHonda計測値。
  • 実使用時の出力は、日射強度、設置条件(方位、角度、周辺環境)、地域および温度条件により異なります。
  • プロトタイプは、発売時に仕様が変更される可能性があります。

(株)ホンダソルテック概要

設立

2006年12月1日

本社所在地

熊本県菊池郡大津町大字平川2042番地
(本田技研工業株式会社 熊本製作所敷地内)

営業拠点所在地

埼玉県和光市/大阪府大阪市/熊本県菊池郡大津町

資本金

40億円

出資形態

本田技研工業株式会社 100%出資

代表者

社長 数佐 明男(かずさ あきお)

従業員数

約180人

生産能力

約27.5メガワット/年(3kWシステムで約9,000軒分)