ニュースリリース

2011年11月30日ニュースリリース

第42回 東京モーターショー2011 常務執行役員 日本営業本部長 峯川尚 挨拶内容

 私からは、日本における今後の取り組みについてご説明させていただきます。
 Hondaは常に時代に先駆けて、さまざまな環境車を提案してまいりました。CVCCエンジンから始まり、現在では独自のハイブリッド「IMAシステム」を搭載したさまざまなモデルを販売しております。先日発表しましたフリードシリーズで国内のハイブリッドラインアップは6車種となり、2011年度、Hondaの登録車におけるハイブリッド販売比率は約5割となる見込みです。

 さて、ハイブリッドはもとより、さまざまな環境車が各社から提案される一方で、日本でもっとも競争の厳しい市場が軽自動車市場です。本日は、Hondaが軽自動車をゼロから見つめ直した、新型軽自動車シリーズ「N CONCEPT」をご紹介させていただきます。
 「N」というネーミングには、Hondaの原点の想いとともに、NEW、NEXT、NIPPON、NORIMONOをキーワードに、これからの時代に新しい日本の乗り物を提案したいという強い想いを込めました。
 本日はその第一弾となる「N BOX」を発表させていただきます。
 この「N BOX」はHonda独創のパッケージング技術を採用した新設計のプラットホームと、競争力のある新パワープラントによる全く新しいHondaの軽自動車です。常識を超える広さと快適性・経済性を実現するために、軽自動車にHondaの得意とするミニバンの価値を凝縮しました。この「N BOX」は12月16日より販売いたします。
 さらにこの「N BOX」から採用する、新たなプラットホームとパワープラントは今後発売予定のモデルへ水平展開してまいります。「N」シリーズとして、「Nコンセプト3(スリー)」をベースとしたモデルを2012年春に、また、「Nコンセプト4(フォー)」をベースとしたモデルを2012年秋に投入します。そして、2012年の軽自動車の販売台数は、今年の倍となる28万台を目指します。

 さて、「フィット EV」ですが、日本でも2012年夏に市場投入いたします。当面は企業や官公庁を中心としたリース販売を想定しておりますが、今後ラインアップを拡充し、販売拡大を目指します。

 また、先日発表いたしました「CR-V」は2.4Lモデルに加え、日本専用にSUVクラスとしてはトップとなる燃費性能を誇る2.0Lモデルも投入します。

 このようにお客様への新しい価値の提案と同様に、さまざまなカーライフサービスの提供も重要な取り組みです。その代表的なサービスがHonda独自のフローティングカーデータを活用した双方向通信型カーナビゲーションシステム「インターナビ」です。この取り組みは幅広く活用され、東日本大震災では被災地での移動支援として公開した「通行実績情報マップ」が2011年度のグッドデザイン大賞をいただきました。今後は、Hondaならではのフローティングカーデータをクルマ同士だけでなく、クルマから人や社会へ広げ、ソーシャルメディアなどを通してさらにつなげてまいります。
 この新たなインターナビの取り組みを「dots(ドッツ)」プロジェクトとして、この年末より順次展開してまいります。コンテンツの第1弾として、インターナビが提供する目的地までの最適ルートや気象・防災情報をソーシャルメディアに投稿し、シェアできる機能を年内に提供開始します。
 また、今後は二輪車のお客様へも専用のインターナビサービスを広く提供していく予定です。

 さて、二輪車はHonda創業の原点です。Hondaが提案するオートバイは常に楽しくなければならないと考えています。今回紹介するニューミッドコンセプトは、操る楽しさ、扱いやすさで皆様の期待を超える商品として開発を進めてまいりました。走る楽しさと優れた燃費性能を高次元で両立した新型700ccエンジンは、低・中回転域での力強さと扱いやすさに加え、同クラスのスポーツモデルと比較して40%以上燃費を向上させました。さらに、第2世代のデュアル・クラッチ・トランスミッション搭載モデルを設定し、オートマチックでありながら力強いダイレクト感のある爽快な走りを実現しています。
 この革新のニューミッドプラットフォームをベースとした、異なる3つの商品をご紹介します。
 まず、躍動感のあるスタイリングで街中からワインディングまで扱いやすく安心感のある走りをお楽しみいただける「NC700S」。そして、モーターサイクルの走りの楽しさにスクーターの快適性を両立した独創的なスタイリングの「INTEGRA」。クロスオーバーコンセプトをもとに、オンロードとオフロードの枠を超えた、FUNライディングを提供する「NC700X」。
 これらの3モデルに加え、国内待望のオン/オフモデルの「CRF250L」を2012年春から順次日本市場へ投入し、走る歓びを多くのお客様へ提案してまいります。

 以上、ご紹介したようにさまざまなモビリティーやサービスの分野でお客様の期待を上回る、Hondaらしい商品を早く、お求めやすい価格でご提供できるようにさらなる挑戦を続けてまいりますのでご期待ください。
 本日はありがとうございました。