ニュースリリース

2011年02月04日ニュースリリース

Hondaと独バイラント社が共同開発した家庭用小型コージェネレーション(熱電併給)システムをドイツで発売

Hondaの英国現地法人、ホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:バークシャー州スラウ 社長:高木 滋)は、2011年2月3日に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

<ご参考>
 Hondaは、ドイツの暖房・給湯機器専門メーカーであるバイラント社(本社:レムシャイド市)と共同開発した家庭用小型コージェネレーションシステム「エコパワー1.0」を、2011年中ごろにドイツ市場に投入します。販売はバイラント社が担当し、主に一般の戸建て住宅向けとしての普及を目指します。

 「エコパワー1.0」は、Hondaの家庭用小型コージェネレーションユニットを、バイラント社の暖房・給湯ユニットと組み合わせたシステムです。Hondaのコージェネレーションユニットは、新開発の天然ガスエンジンと正弦波インバーターを組み合わせ、家庭用に適した小型・軽量・高効率を実現しました。静粛性に優れ、1kWの電力と2.5kWの熱を創出します。CO2排出量は最大約50%の低減効果※1が期待できます。

 ドイツ政府は、2009年1月に施行した新CHP※2(コージェネレーション)法を背景に、コージェネレーションシステムの普及を推進しており、お客様は購入後の電気税の免除や、エネルギー会社による電力買い取り支援などの補助を受けることができます。現在のドイツにおける小型コージェネレーションシステムは、レストランやホテルなどの小規模商業施設向けが主体となっています。今後は、一般家庭向けに1kWクラス以下の小型システムの普及が期待されており、「エコパワー1.0」の投入により市場を開拓していきます。

 Hondaの家庭用小型コージェネレーションユニットは、日本では2003年の発売以来、各ガス会社を通じて累計10万世帯以上のお客様にご利用いただいています。また、2007年からは米国においても、ECR社を通じて販売をしています。

 Hondaは、排出ガスのクリーン化やCO2排出量の低減とともに、地球環境に優しい持続可能な社会の実現のため、エネルギー技術の開発に取り組んでおり、今後も地球温暖化防止にさらに貢献していきます。

  • ※1 バイラント社調べ。ドイツにおいて最適な環境下で使用した場合、既存の暖房機器との比較
  • ※2 Combined Heat and Powerの略

バイラント社の概要

1.設 立

1874年

2.CEO

カールステン・フォイグトレンダー

3.本社

ドイツ レムシャイド市

4.売上高

22億ユーロ(2009年)

5.事業内容

暖房・給湯機器専門メーカー。個人住宅用の商品・システム・サービスを提供。コージェネレーションシステムについては、すでに複数(3〜4)世帯住宅や商業施設などに適した、3.4kWおよび4.7kWの比較的小型なシステムを開発・販売している。

6.従業員数

約1万2,000人(2009年)