Hondaは、世界各地のモトクロスレースで培った先進技術を投入した、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」を電子制御燃料噴射装置（PGM-FI^※）を新たに採用するなどフルモデルチェンジするとともに、「CRF450R」の出力特性や操縦安定性など戦闘力を向上させ、2010年型モデルとして、9月11日（金）に発売する。

　今回の「CRF250R」では、様々な使用環境の変化に、より緻密に対応できるバッテリーレスのPGM-FIを新たに採用。エンジンを新設計し小型、軽量、低重心化を図りながら、高出力でコントロール性に優れた扱いやすい出力特性を実現している。またフレームも新設計とし、小型軽量化するとともに高剛性化を達成。新設計のエンジンとフレームによってPGM-FIを新たに搭載しながらも2009年モデルより軽量化を実現した。車体の低重心化とスイングアーム延長によるロングホイールベース化によって加速性能を向上。その他、前後サスペンションの設計変更やPGM-FI採用による燃費向上によって燃料タンクの小型化を果たし、ライダーが動きやすいスリムな車体デザインともあいまって、トータルで大幅な戦闘力の向上を実現している。
　「CRF450R」は、エンジンのPGM-FIのプログラム変更による出力特性の向上、サスペンションのセッティング変更による操縦安定性の向上など、各部の熟成を図っている。車体色には、Hondaモトクロス競技専用車伝統のエクストリームレッドを採用し、「Red Honda」を強烈にアピールしている。
　「CRF250R」「CRF450R」は、4ストロークマシン特有の幅広い出力特性と、高い走破性能などで好評を得ているHondaのモトクロス競技専用車である。

500台

80台

724,500円（消費税抜き本体価格　690,000円）

871,500円（消費税抜き本体価格　830,000円）

Honda独創のメカニズムで実績のあるユニカムバルブトレイン採用の新設計エンジンを搭載。
クランクケースの薄肉化や潤滑系統を2系統化することで小型軽量化を実現。また、クランクシャフト位置を従来モデルに比べ10mm下げ低重心化を図った。圧縮比向上やバルブタイミングの変更に加え、様々な環境変化に対し常に最適な混合気を供給できるバッテリーレスのPGM-FIの採用とあいまって、高出力化とコントロール性に優れる幅広いパワーバンドを獲得し、燃費の向上を実現させている。また、超高強度バルブスプリングの採用や、ピストンにより強度の高いアルミ材の採用に加え、クラッチに特殊表面処理を施すなど各部品の耐久性の向上を図っている。

アルミ製ツインチューブフレームは、さらに小型軽量化するとともに、高剛性化を実現。従来モデルに比べ重心を8mm下げ、29mm延長したスイングアームの採用でホイールベースを16mm延長し、加速性能を高めた。フロントフォークはスライドパイプ径を48mmに、シリンダー径を24mmにそれぞれ大径化し、減衰力特性と剛性を大きく見直した。同時にリアサスペンションのセッティング変更とあわせ、乗り心地の大幅な向上とより高い走破性を実現。またエンジンの高出力化に伴いラジエーターの冷却性能を向上。外観デザインは、燃費向上に伴う燃料タンク容量の見直しによって低いタンク高を実現するとともに、スリム化したラジエーターシュラウド、フラットなシート形状によって、ライダーの体重移動を容易にし、アグレッシブなライディングを可能としている。

エアクリーナーボックスの容量アップとファンネルの追加により、低中回転域のドライバビリティ向上を達成。従来モデルで2本出しのマフラーは軽量ショートシングルタイプに変更し、システム全体で850gの軽量化を達成している。

Honda独創のユニカムバルブトレイン機構を備えたエンジンを引き続き採用。
パワフルで扱いやすい出力特性はそのままに、低回転域の出力特性の向上を目的にPGM-FIのプログラムを変更している。また、エンジン始動時の負荷を軽減するオートデコンプレッションシステムを見直すことにより、キック始動時の荷重をより低減し、多くの走行環境下においてエンジン始動を容易にしている。

フロントフォークはオイルシール形状を新規にするとともに、セッティングを変更。リアクッションはメインピストンを新設計し減衰力特性を最適化。これらの変更によって乗り心地を大幅に向上させるとともに、悪路での高い走破性能を実現している。