ニュースリリース

2009年06月10日ニュースリリース

ビジネスモデル「スーパーカブ110」を新発売

 Hondaは、力強い出力特性の空冷・4ストローク・単気筒110ccエンジンを新設計フレームに搭載し、取り回しの良い車体サイズを実現したビジネスモデル「スーパーカブ110」を、6月19日(金)に発売する。

スーパーカブ110(コスタブルー)

スーパーカブ110(コスタブルー)

 スーパーカブ110は、ビジネス用途で求められる、経済性と実用性を兼ね備えた国内専用モデルとして開発。
 エンジンは、低フリクション技術を採用した高効率な空冷・4ストローク・単気筒110ccを搭載。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用などで、燃費はスーパーカブ90を上回る63.5km/L(60km/h定地走行テスト値)を達成している。クラッチシステムは、発進と変速にそれぞれ独立したクラッチ機構を備えた2段クラッチシステムを採用し、変速時のショックを軽減させている。また4速ミッションの採用によって、巡航時の快適性の向上を図っている。
 車体は、新設計のバックボーンタイプのパイプフレームを採用し、剛性の向上に寄与するとともに、軽快な取り回しも実現している。
 デザインは、スーパーカブの伝統的でオリジナリティあふれるスタイリングを踏襲しながらも、新世代のスーパーカブにふさわしい滑らかな曲面で構成した端正なスタイリングとしている。
 スーパーカブシリーズは、1958年8月に初代モデル「スーパーカブC100」を発売して以来、低燃費や静粛性、信頼・耐久性に優れた4ストロークエンジンを搭載し、乗り降りしやすい低床バックボーンタイプのフレームや、クラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチの採用などで、幅広いユーザーに愛用されているロングセラーモデルである。スーパーカブ110は、長年にわたり培ってきた信頼・耐久性を基に、環境性能と動力性能を高いレベルで実現する新世代のスーパーカブとして開発。エンジンの基本仕様は、グローバルモデルと統一を図りながら、海外生産拠点からも部品を調達。完成車生産は国内の熊本製作所で行うなど、調達から生産まで高効率化を図ることで、お求めやすい価格を実現している。

※PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です

スーパーカブ110(アバグリーン)

スーパーカブ110(アバグリーン)

販売計画台数(国内・年間)

8,000台

メーカー希望小売価格

249,900円(消費税抜き本体価格 238,000円)

  • 価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。

スーパーカブ110の主な特長

高い環境性能と経済性を両立させた新開発の110ccエンジン

新開発の空冷・4ストローク・単気筒110ccエンジンは、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を採用し、環境性能と力強い出力特性を両立。このシステムは、様々な走行条件に対し、コンピュータ制御で最適な燃料を供給するもので、特にアクセルの開閉頻度が高い市街地における燃費の向上に寄与し、燃費はスーパーカブ90を3.5km/L上回る63.5km/L(60km/h定地走行テスト値)を達成している。また、スムーズな発進加速を実現するとともに、バッテリーが完全に放電した場合でも、キックによって始動ができる先進のシステムを採用している。スロットルボディには、IACV(Idle Air Control Valve)を備えることで、空気吸入量をコントロールし、アイドリング時におけるエンジン回転数の安定化や始動性を向上させ、寒い朝などの始動を容易にしている。さらに、エンジン内部のフリクションを低減させるために、クランクシャフトに対してシリンダーをオフセット配置したオフセットシリンダーや、ローラーロッカーアームなどを採用している。PGM-FIと、マフラー内に装備した触媒装置(キャタライザー)の採用によって、国内二輪車排出ガス規制に適合させている。エンジンは、タイホンダマニュファクチュアリングで生産し、タイ国内で販売しているCZ-i110とWave110iにも採用され、力強い出力特性で好評を得ているエンジンをベースとしている。クラッチシステムは、発進と変速にそれぞれ独立したクラッチ機構を備えた2段クラッチシステムを採用し、変速時のショックを軽減させている。また、4速ミッションの採用によって、4速巡航時のエンジン回転数を低く抑えることで快適性の向上を図っている。

剛性に優れた新開発の車体

新設計の角断面パイプを採用したバックボーンフレームとスイングアームは、高い剛性を確保し、荷物の積載時の走行安定性に寄与している。フロントサスペンションには、路面の追従性に優れたテレスコピック式を採用するなどして、取り回しの良い車体サイズとあいまって軽快な走行安定性を実現している。また、シート高は、スーパーカブ90と同じ735mmとすることで、安心感のある足着き性も実現している。ボディカバーは、錆の心配がない樹脂製を採用。レッグシールドは、横幅と前後の形状を見直し、特に走行中に靴のつま先への泥はねを軽減させ、実用性と軽快なデザインを両立させている。

機能性に優れ人にやさしいデザイン

デザインは、スーパーカブのオリジナリティを活かしながら、新世代のスーパーカブにふさわしいモダンな曲面で構成している。フロント回りは、大径で丸型のマルチリフレクターの新設計ヘッドライトを、リア回りはメッキのキャリアと新デザインのテールランプなどを採用し、実用的でありながらたくましいイメージを演出している。車体色は、コスタブルーとアバグリーンの2色を設定している。

その他の主な装備

  • メインスイッチとハンドルロックを一体化し使い勝手を向上させるとともに、盗難抑止システムとして直結防止回路を採用。
  • 始動方式は、セルフ式(キック式併設)を採用。

主要諸元

通称名 スーパーカブ110
車名・型式 ホンダ・EBJ-JA07
全長×全幅×全高(m) 1.830×0.710×1.040
軸距(m) 1.190
最低地上高(m) 0.140
シート高(m) 0.735
車両重量(kg) 93
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L) 63.5(60km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 1.8
エンジン型式・種類 JA07E・空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(cm3 109
内径×行程(mm) 50.0×55.6
圧縮比 9.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 6.0[8.2]/7,500
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 8.4[0.86]/5,500
燃料供給装置形式 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式 セルフ式(キック式併設)
点火装置形式 フルトランジスタ式 バッテリー点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 4.3
変速機形式 常時噛合式4段リターン
変速比 1 速 2.615
2 速 1.555
3 速 1.136
4 速 0.916
減速比(1次/2次) 4.058/2.428
キャスター(度)/トレール(mm) 26°50´/77
タイヤサイズ 2.25-17 33L
2.50-17 43L
ブレーキ形式 機械式リーディング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン式

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