Hondaは、2009年の二輪モータースポーツ参戦体制を以下の通り発表いたします。
Hondaは、「チャレンジングスピリット」の象徴であるモータースポーツ活動に対して、創業当時から世界の頂点を目指してさまざまなレースカテゴリーに挑戦し、常に大きな夢や高い志を掲げ「先進創造へのチャレンジ」を続けてまいりました。
1954年、創業者 本田宗一郎によるロードレース世界選手権(WGP)のマン島T.T.レースへの参戦意思表明から5年後の1959年、WGPに参戦を開始。わずか3年目の1961年にはマン島T.T.レースで125ccと250ccの両クラスで1位から5位まで上位独占し優勝を果たしました。さらに、同年の125ccおよび250ccクラスで念願のライダーおよびコンストラクターズタイトルを初めて獲得。以降、さまざまな二輪レースカテゴリーに挑戦の場を広げ活動してまいりました。
2009年、HondaはWGP参戦50周年を迎えるとともに、WGPの最高峰であるMotoGPクラスでのチャンピオン奪還に向け、先進技術を投入しチャレンジしてまいります。
Hondaは今後もモータースポーツ活動で培われたノウハウとチャレンジングスピリットをもって、新たな課題に挑戦し続け、そこから生まれる夢と感動をお客様と共有していきたいと考えております。
ロードレース世界選手権シリーズ(WGP)の最高峰MotoGPクラスでは、ライダー、コンストラクター、チームタイトル3冠の奪還を目指し、サテライトチームを含む計6名のライダーで戦ってまいります。マシンは、先進技術を投入しさらなる進化を遂げた“RC212V”を6台投入いたします。
ワークスチームのレプソル・ホンダ・チームは、今年でMotoGPクラス参戦4年目となるダニ・ペドロサと、新たにワークスチームに加入しペドロサのチームメイトとなったアンドレア・ドヴィツィオーゾの2名体制で戦ってまいります。また、サテライトチームより、250ccクラスからMotoGPクラスにステップアップを果たした高橋裕紀が参戦いたします。MotoGPクラス唯一の日本人として活躍が期待されます。
チーム名 | ゼッケン | ライダー | 年齢 | 国籍 | 2008年の戦績 |
レプソル・ホンダ・チーム (Repsol Honda Team |
3 | ダニ・ペドロサ (Dani Pedrosa) |
23 | スペイン | MotoGP 3位 |
4 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ (Andrea Dovizioso) |
22 | イタリア | MotoGP 5位 | |
チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ (Team San Carlo Honda Gresini) |
15 | アレックス・デ・アンジェリス (Alex De Angelis) |
24 | サンマリノ | MotoGP 14位 |
24 | トニー・エリアス (Toni Elias) |
25 | スペイン | MotoGP 12位 | |
スコット・レーシングチーム・モトGP (Scot Racing Team MotoGP) |
72 | 高橋 裕紀 (Yuki Takahashi) |
24 | 日本・ 埼玉県 |
WGP 250cc 5位 |
エルシーアール・ホンダ・モトGP (LCR Honda MotoGP) |
14 | ランディ・デ・ピュニエ (Randy De Puniet) |
27 | フランス | MotoGP 15位 |
250ccクラスには、合計4チーム6名のライダーが参戦いたします。青山博一、ラファエレ・デ・ロサ、そしてラタパーク・ウィライローの3名は“RS250RW”で出場。また、今年は昨年まで全日本ロードレース選手権GP250クラスに参戦していた富沢祥也が世界選手権シリーズにステップアップを果たし、活躍の場を広げます。富沢を含めバスティン・シェゾーとトニー・ウィルシングの3名は“RS250R”を駆り、戦ってまいります。
チーム名 | ゼッケン | ライダー | 年齢 | 国籍 | 2008年の戦績 |
スコット・レーシングチーム・250cc (Scot Racing Team 250cc) |
4 | 青山 博一 (Hiroshi Aoyama) |
27 | 日本・千葉県 | WGP 250cc 7位 |
35 | ラファエレ・デ・ロサ (Raffaele De Rosa) |
21 | イタリア | WGP 125cc 18位 | |
タイ・ホンダPTT SAG (Thai Honda PTT SAG) |
14 | ラタパーク・ウィライロー (Ratthapark Wilairot) |
20 | タイ | WGP 250cc 13位 |
CIP Moto-GP250 (CIP Moto-GP250) |
48 | 富沢 祥也 (Shoya Tomizawa) |
18 | 日本・千葉県 | 全日本ロードレース選手権 GP250クラス2位 |
レーシング・チーム・ジャーマニー (Racing Team Germany) |
8 | バスティン・シェゾー (Bastien Chesaux) |
17 | スイス | - |
9 | トニー・ウィルシング (Toni Wirsing) |
18 | ドイツ | - |
トライアル世界選手権シリーズ(WCT)には、戦闘力の高い4ストロークエンジンを搭載した“Montesa COTA 4RT”を2台投入。2007年から2年連続チャンピオンを獲得したトニー・ボウとWCTで唯一の日本人ライダーとして活躍する藤波貴久の2名体制でライダータイトルの3連覇とコンストラクターズタイトルの4連覇を狙います。
チーム名 | ゼッケン | ライダー | 年齢 | 国籍 | 2008年の戦績 |
レプソル・モンテッサ・エイチアールシー (REPSOL MONTESA HRC) |
1 | トニー・ボウ (Toni Bou) |
22 | スペイン | チャンピオン |
3 | 藤波 貴久 (Takahisa Fujinami) |
29 | 日本・三重県 | 3位 |
※ アウトドア第1戦のアイルランド大会より、チーム名がREPSOL MONTESA HRCからREPSOL MONTESA HONDAに変更となります(2009.4.2)
(株)ホンダモーターサイクルジャパンは、(株)ホンダ・レーシングや(株)本田技術研究所 二輪開発センターの技術スタッフと協力しながら、全日本ロードレース、モトクロスの各選手権会場にて参戦する全てのHondaライダーを対象に、マシンセッティングやライディングテクニックなどをアドバイスする「ホンダレーシングファミリー・レーシングサービス」等を実施。Hondaライダーのレース活動をサポートしてまいります。また、全日本トライアル選手権については、(株)ホンダ・レーシングが「HRCサービスショップ」所属のHRCクラブを中心に、チームやライダーへのサポートを行います。
※2 MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称です
チーム名 | 参戦クラス | 参戦マシン | ライダー | 2008年の主な戦績 |
MUSASHI RT HARC-PRO. | JSB1000 | CBR1000RRK | 山口 辰也 | 全日本JSB1000 4位 |
F.C.C. TSR Honda | JSB1000 | CBR1000RRK | 秋吉 耕佑※3 | 全日本JSB1000 5位 |
KEIHIN Kohara Racing Team & TSR | JSB1000 | CBR1000RRK | 伊藤 真一 | 全日本JSB1000 7位 |
Team 桜井ホンダ | JSB1000 | CBR1000RRK | 亀谷 長純 | 全日本JSB1000 8位 |
バーニングブラッドRT | JSB1000 | CBR1000RR | 高橋 巧 | 全日本GP250 チャンピオン |
MUSASHI RT HARC-PRO. | ST600 | CBR600RR | 小西 良輝 | 全日本ST600 チャンピオン |
MUSASHI RT HARC-PRO. | ST600 | CBR600RR | 小林 龍太 | 全日本ST600 3位 |
バーニングブラッドRT | ST600 | CBR600RR | 稲垣 誠 | 全日本ST600 4位 |
テルル・ハニービーレーシング | ST600 | CBR600RR | 野田 弘樹 | 全日本ST600 6位 |
KEIHIN Kohara Racing Team | ST600 |
CBR600RR | 高橋 江紀 | 全日本ST600 10位 |
TSR | ST600 | CBR600RR | 岩田 悟 | 全日本ST600 14位 |
DyDo ミウ レーシングチーム | ST600 | CBR600RR | 國川 浩道 | 全日本ST600 21位 |
TSR | ST600 | CBR600RR | 手島 雄介 | 全日本JSB1000 14位 |
チーム名未定 | GP125 | RS125R | 菊池 寛幸 | 全日本GP125 チャンピオン |
BATTLE FACTORY | GP125 | RS125R | 尾野 弘樹 |
全日本GP125 3位 |
Honda 鈴鹿レーシングチーム | GP125 | RS125R | 浪平 伊織 | 全日本GP125 4位 |
TEAM PLUS ONE | GP125 | RS125R | 山田 亮太 | 全日本GP125 5位 |
18 GARAGE RACING TEAM | GP125 | RS125R | 柳沢 祐一 | 全日本GP125 6位 |
Team NOBBY | GP125 | RS125R | 日浦 大治朗 | 全日本GP125 8位 |
DyDo ミウ レーシングチーム | GP125 | RS125R | 岩田 裕臣 | 全日本GP125 10位 |
TSR |
GP-MONO | CRF250 | 藤井 謙汰 | 全日本GP-MONO 2位 |
MOTO WIN RACING | GP-MONO | HP250F | 小畑 仁 | 全日本GP-MONO 10位 |
※3 スポット参戦
● GP-MONOに参戦するマシンはCRF250Rのエンジンを利用したコンストラクター製作のレース専用車両
● 情報は暫定発表で、変更になる場合があります
チーム名 | 参戦クラス | 参戦マシン | ライダー | 2008年の主な戦績 |
DREAM Honda RT Masuda | IA1 | CRF450R | 増田 一将 | 全日本IA1 3位 |
DREAM Honda RT Ogata | IA1 | CRF450R | 小方 誠 | 全日本IA1 8位 |
DREAM Honda RT Fukudome | IA1 | CRF450R | 福留 善秀 | 全日本IA1 10位 |
CarLife with T.E. SPORT | IA1 | CRF450R | 辻 健二郎 | 全日本IA1 13位 |
TEAM HAMMER | IA1 | CRF450R | 高濱 龍一郎 | 全日本IA1 20位 |
DREAM Honda RT Hirata | IA2 | CRF250R | 平田 優 | 全日本IA2 2位 |
SEKI Racing MotoRoman | IA2 | CRF250R | 深谷 広一 | 全日本IA2 5位 |
SEKI Racing MotoRoman | IA2 | CRF250R | 星野 優位 | 全日本IA2 8位 |
CarLife with T.E. SPORT | IA2 | CRF250R | 富田 俊樹 | 全日本IA2 13位 |
SEKI Racing MotoRoman | IA2 | CRF250R | 出口 隼飛 | 全日本IA2 28位 |
TEAM HAMMER | IA2 | CRF250R | 松下 光 | 全日本IA2 参戦 |
SEKI Racing MotoRoman | レディース | CRF150R | 益 春菜 | 全日本レディース チャンピオン |
Honda DREAM RT 垂水 | レディース | CRF150R | 山本 泉 | 全日本レディース 3位 |
チーム名 | 参戦クラス | 参戦マシン | ライダー | 2008年の主な戦績 |
HRCクラブ TEAM MITANI | IAS | RTL260F | 小川 友幸 | 全日本IAS 2位 |
HRCクラブ TEAM MITANI | IAS | RTL260F | 小川 毅士 | 全日本IAS 4位 |
HRCクラブ ぱわあくらふと | IAS | RTL260F | 尾西 和博 | 全日本IAS 8位 |
HRCクラブ TEAM MITANI | IAS | RTL260F | 三谷 英明 | 全日本IAS 10位 |
HRCクラブ TEAM MITANI | IAS | RTL260F | 柴田 暁 | 全日本IA 2位 |
HRCクラブ TEAM MITANI | IAS | RTL260F | 斉藤 晶夫 | 全日本IA 4位 |
HRCクラブ 関東SWまるやま | IA | RTL260F | 佃 大輔 | 全日本IA 5位 |
HRCクラブ クルーズ | IA | RTL260F | 小野 貴史 | 全日本IA 6位 |
HRCクラブ 関東SWまるやま | IA | RTL260F | 岡村 将敏 | 全日本IA 8位 |
HRCクラブ トムス & ナミタ | IA | RTL260F | 波田 親男 | 全日本IA 18位 |
HRCクラブ 関東SWまるやま | IA | RTL260F | 小野田 理智 | 全日本IB チャンピオン |
Hondaは、第32回鈴鹿8時間耐久ロードレースについて、ワークスマシンと同等の戦闘力を持つマシン2台を下記プライベートチーム2チームへ貸与するサポート活動を予定しています。
・F.C.C. TSR
・MUSASHI RT HARC-PRO.
●情報は暫定発表で、変更になる場合があります
スーパーバイク世界選手権(WSB)には、海外現地法人であるホンダモーターヨーロッパ(HME)のサポートを受けたプライベートチームから、清成龍一、カルロス・チェカ、ジョナサン・レイなど計6名のライダーがさらに戦闘力を高めた“CBR1000RR”で参戦いたします。昨年からWSBに参戦し、1年のキャリアを積んだ清成龍一は、その経験と高いライディングスキルをもって、チャンピオンを目指します。またチームメイトで良きライバルであるカルロス・チェカも同様に、昨年はWSBルーキーとして参戦し、2年目となる今年はこれまでの豊富なレース経験をベースに戦ってまいります。さらに、昨年はスーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦し、シリーズランキング2位を獲得したジョナサン・レイがWSBにステップアップし、今後の活躍が期待されます。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、WSBと同様HMEのサポートを受け活動してまいります。ライダーは、昨年チャンピオンに輝いたアンドリュー・ピット、また2007年ではWSSチャンピオンを獲得し昨年はWSBで活躍したケナン・ソフォーグルが再びWSSより参戦。そして、昨年までMotoGPに参戦していたアンソニー・ウェストもWSSに戦いの場を移し戦ってまいります。WSSには、合計8名のライダーが出場。HondaはWSSにおいて2002年以来7年連続チャンピオンに輝き、他を圧倒するライダースキルやマシン性能、チーム力により揺るぎない地位を獲得してまいりました。今シーズンもさらなる進化を遂げたCBR600RRでチャンピオンを目指します。
モトクロス世界選手権(WMX)には、最高峰クラスであるMX1クラスに参戦する2チームに対してもHMEがサポートを行います。昨年に引き続きビリー・マッケンジー、マーク・ド・ルーバー、そして新たにセドリック・メルロットとケビン・ストリボスの計4名が“CRF450R”で出場いたします。
カテゴリー | チーム名 | マシン | ライダー | 2008年の主な戦績 |
WSB |
Ten Kate Honda Racing | CBR1000RR | 清成 龍一 | WSB 9位 |
HANNspree Ten Kate Honda | CBR1000RR | Carlos Checa | WSB 4位 | |
HANNspree Ten Kate Honda | CBR1000RR | Jonathan Rea | WSS 2位 | |
HANNspree Honda Althea | CBR1000RR | Tommy Hill | WSS参戦 | |
Stiggy Motorsport AB | CBR1000RR | Leon Haslam | BSB(英国スーパーバイク)2位 | |
Stiggy Motorsport AB | CBR1000RR | Roberto Rolfo | WSB 17位 |
カテゴリー | チーム名 | マシン | ライダー | 2008年の主な戦績 |
WSS | HANNspree Ten Kate Honda | CBR600RR | Andrew Pitt | WSSチャンピオン |
HANNspree Ten Kate Honda | CBR600RR | Kenan Sofuoglu | WSB 18位 | |
HANNspree Honda Althea | CBR600RR | Mark Aitchison | WSS 13位 | |
HANNspree Honda Althea | CBR600RR | Matthieu Lagrive | WSS 14位 | |
Stiggy Motorsport AB | CBR600RR | Anthony West | MotoGP 18位 | |
Stiggy Motorsport AB | CBR600RR | Gianluca Vizziello | WSS 11位 | |
Parkalgar Honda | CBR600RR | Miguel Praia | WSS 25位 | |
Parkalgar Honda | CBR600RR | Eugene Laverty | WSS 21位 |
カテゴリー | チーム名 | マシン | ライダー | 2008年の主な戦績 |
WMX | CAS HondaTeam | CRF450R | Billy Mackenzie | MX1 9位 |
CAS HondaTeam | CRF450R | Cedric Melotte | MX1 30位 | |
Martin Racing Team | CRF450R | Marc de Reuver | MX1 10位 | |
Martin Racing Team | CRF450R | Kevin Strijbos | MX1 24位 |