ニュースリリース

2008年11月04日ニュースリリース

浜松製作所に四輪トランスミッションの新工場を建設

 Hondaは、世界規模で需要が高まっている四輪車用オートマチックトランスミッション(自動変速機:以下、AT)およびCVT(無段変速機)の生産体制を強化するため、浜松製作所内に四輪車用のトランスミッション新工場を建設する。

四輪トランスミッション新工場完成予想図

四輪トランスミッション新工場完成予想図

 具体的には、現在の二輪車工場(2009年中に熊本製作所へ移管予定)跡地の一部に新工場を建設し、所内既存設備の移設および新ラインの導入によって先進技術を駆使した高品質で高効率な生産システムを確立する。これにより浜松製作所のATおよびCVT完成機の生産能力は、現在の70万基から110万基に拡大。新工場は2010年中の稼働を予定しており、関連投資額は約140億円を見込んでいる。

 既に浜松製作所では、生産の効率化をめざし、所内に分散していたトランスミッションギアの生産工程を整備して機械加工領域の一貫生産を行っている。今回の新工場にトランスミッションの組み立て工程を集約するとともに、所内の物流体制を整備し、高効率な生産体制を構築する。また、新工場に導入する新ラインは、ATとCVTを需要にあわせてフレキシブルに生産できる形態とし、トランスミッション生産の総合的な競争力を高めていく。
 浜松製作所は引き続き、全世界のトランスミッションマザー拠点として、米国、インドネシア、中国の各AT生産拠点と連携を深め、培った先進の生産技術を発信する機能をさらに強化していく。

 なお、新工場は、屋上の緑地化や雨水利用の促進、自然光の採用など様々な観点から環境対応を図っていく。

浜松製作所 概要

稼働開始

1954年4月(細江工場:2001年9月)

所在地

静岡県浜松市

土地面積

21万2,000m2(細江工場:23万m2

生産品目

中・大型二輪車エンジン(2009年中に熊本製作所へ移管予定)
四輪車用トランスミッション
船外機(細江工場)

従業員数

約3,000人