Hondaは、先進安全技術を搭載した先進安全自動車※1「Honda ASV-4」などによる車車間及び路車間通信を利用した安全運転支援システム※2「DSSS」の公道実証実験を、3月24日(月)から28日(金)まで栃木県宇都宮市の公道(一般道)において実施する。
今回の実験は、国土交通省自動車交通局が推進している「先進安全自動車(ASV[Advanced Safety Vehicle])」の第4期プロジェクトと、(社)新交通管理システム協会(UTMS:Universal Traffic Management Society of Japan)が中心に開発を進めている「安全運転支援システム(DSSS[Driving Safety Support Systems]=警察庁監修)」との連携プロジェクトで、二輪車、四輪車、道路インフラ、各間の通信によって得られる存在情報を用いて頻度の高い交通事故の防止を目的としている。
Hondaは、今回の公道実証実験において、見通しの悪い実際の道路環境における追突事故、右直事故、左折事故を防止するために、
(1)車車間及び路車間通信の機能確認、(2)安全運転支援システムの機能確認、(3)システムの効果、評価に資するデータの取得と提供を目的として、先進安全自動車「Honda ASV-4」で検討している車車間通信機能搭載の二輪車「フォルツァ」、四輪車「オデッセイ」ならびに安全運転支援システム「Honda DSSS」機能搭載の同車種※3を使用し実施する。
なお、新たな車車間通信に利用される電波の伝搬・伝送に係る基礎特性については、昨年末より必要なデータ取得を行っている。またHondaは今般の実証実験結果を踏まえ、IT新改革戦略(2006年1月19日内閣府IT戦略本部決定)に基づき、平成20年度に実施される予定の官民連携の大規模実証実験へ参加していく予定である。
栃木県における公道実証実験は、日産ディーゼル工業株式会社、富士重工業株式会社、三菱ふそうトラック・バス株式会社、Hondaの4社合同で行うものである。
自律型車載センサーでは困難とされる「見えにくい二輪車」の存在情報を通信インフラを用いて見えにくい状況を補うシステム。