ニュースリリース

2007年10月25日ニュースリリース

HondaJet、「2007年度グッドデザイン金賞」を受賞

ご参考

 Hondaは、小型ビジネスジェット機HondaJetが、財団法人日本産業デザイン振興会の「2007年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」*1を受賞したと発表した。
 Hondaの金賞受賞は2006年度のモンパルに続き2年連続であり、日本の航空機史上では初となる。

 HondaJetは、性能、品質、快適性において、小型ビジネスジェット機に新しいスタンダードを確立した。最も特徴的な「エンジン主翼上面配置」(特許技術)では、エンジンを主翼上面の最適位置に配置することで、高速域での空力特性を向上させつつ、胴体からエンジン支持構造を廃止し、キャビンの拡大に成功。また、主翼や胴体先端部の形状に自然層流設計を取り入れ、さらに空気抵抗を低減、燃費向上に寄与している。
 胴体は、ハニカムサンドウィッチ構造と一体成形構造を複合したハイブリッド構造を採用した全複合材製で、クラス最大の胴体内容積と小型軽量性を両立させた。

 今回の審査では、航空力学の常識*2にとらわれずに航空エンジニアがデザインした「エンジンを翼の上に設置する独創的な空力設計」によって、HondaJetの造形がこれまでの航空力学の常識を大きく覆しながら優美な美しさを兼ね備えた点が評価され、グッドデザイン金賞の受賞となった。
 また合わせて、四輪車「クロスロード」、「新型フィット」もグッドデザイン賞を受賞した。

  • *1「グッドデザイン金賞」
    今年度のグッドデザイン賞全受賞対象の中でも、独創性、造形的な完成度、将来へ向けた提案性などで総合的に高い評価を得た「2007年度グッドデザイン賞ベスト15」を対象に、本日10月25日のグッドデザイン大賞選出式で公開プレゼンテーションを実施。グッドデザイン賞の受賞者、および審査委員の投票によって1件がグッドデザイン大賞に、大賞以外の14件がグッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)に選出された。
  • *2航空機は、翼の上を通る空気の流れを下面よりも速くすることで圧力を下げ、翼を上に持ち上げる揚力を発生させて浮揚する。空気の流れをスムーズにするために、できるだけ翼の上は平滑に保つのが航空力学の常識とされる。

グッドデザイン賞は国内唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動で、スタイリング、機能、品質、安全性などの基本要件はもちろん、暮らしへの提案までを含んだ質の高さが総合的に審査される。詳細については、財団法人日本産業デザイン振興会ホームページを参照ください。(http://www.g-mark.org/)