ニュースリリース

2007年10月11日ニュースリリース

ホンダリサーチインスティテュートヨーロッパと独ビーレフェルト大学 知能化技術で共同研究に合意 -ASIMOを認知ロボット工学研究所へ貸与-

Hondaの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:イギリス バークシャー州スラウ 社長:高木 滋)は、2007年10月10日に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

<ご参考>
 ホンダリサーチインスティテュートヨーロッパ(Honda Research Institute Europe GmbH:以下HRI-EU)は、10月10日、ドイツのビーレフェルト大学(Bielefeld University)認知ロボット工学研究所(Institute for Cognition and Robotics:以下CoR-Lab)と知能化技術での共同研究に合意した。

 HRI-EUとCoR-Labの主な合意内容

  • 1)2体のASIMOを同研究所に貸与(欧州の大学への貸与は初)
  • 2)HRI-EUの研究者が、大学院生や若手研究者への講義・教育を行う

 Hondaが提供したASIMOを活用し、CoR-Labの研究員は工学、神経生物学、心理学、言語学といった多様な学問的アプローチにより、脳の構造や働き、メカニズムを解明し、人間の脳と同様の機能をもった知能化システムの開発を目指す。

 今回の提携にあたり、本田技術研究所・専務取締役 川鍋智彦は、「Hondaにとって、知能化技術は将来の鍵となる技術である。次世代の技術者や研究者の教育のために、Hondaの技術を役立てていきたい」と語った。

ホンダリサーチインスティテュートヨーロッパ

Hondaのサイエンス領域での研究子会社。ドイツ・オッフェンバッハに2003年1月設立。欧州の学術団体や、日本、米国のホンダリサーチインスティテュートと連携しながら、脳研究等を行っている。

ビーレフェルト大学

1969年、独ビーレフェルト市に設立。古典的な学術伝統と、革新的な研究・教育手法の融合を図り、国内外の学術団体の中で、研究成果やユニークな研究手法で、傑出した地位を築いている。また、認識・ロボット工学分野において、欧州でトップクラスの大学の一つであり、ユニークな学際的研究の取り組みを行っている。