ニュースリリース

2007年11月15日ニュースリリース

燃料電池自動車への家庭用水素供給システム「ホーム・エネルギー・ステーションIV」の実験稼動を開始

Hondaの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス、社長:岩村 哲夫)は、2007年11月14日に以下を発表しましたので、その内容をご案内致します。

<ご参考>
 Honda R&D Americasは、プラグパワー社と共同で開発している燃料電池自動車への水素燃料供給とコージェネレーション機能をあわせ持つ「ホーム・エネルギー・ステーション」の第4世代モデル、「Home Energy Station IV」の実験稼動を米国カリフォルニア州トーランスで開始した。

 ホーム・エネルギー・ステーションは、燃料電池車の普及を目指し、燃料である水素の供給を一般家庭で行うために設計されている。天然ガスを改質し水素を精製するとともに、燃料電池コージェネレーション機能によって家庭用の熱および電力の供給を行う。
 ホーム・エネルギー・ステーションIVでは、一般家庭における、より現実的な使用を想定し、従来に対して「高効率化」「小型化」に重点をおいている。ガソリン車と商用電力を使用している一般家庭と比較すると、CO2の排出量は約30%、ランニングコストは約50%の低減となる。また、従来、別のシステムであった水素精製装置と家庭用発電を行う燃料電池を統合し、水素精製と発電を切り替えるシステムを採用することなどにより、第1世代に対して、約70%小型化した。

ホーム・エネルギー・ステーションIV

ホーム・エネルギー・ステーションIV

 Hondaは将来の持続可能な水素社会の実現に向けて、FCXクラリティのような燃料電池車の開発とともに、水素の製造・供給システムの研究を進めている。2003年に、米国プラグパワー社との共同開発で、ホーム・エネルギー・ステーションの実験稼動を開始し、以降、システムの小型化や利便性向上など、その成果を上げてきた。今後も水素社会に求められるシステムの研究を続けていく。

ホーム・エネルギー・ステーションIV 概要

所在地

米国カリフォルニア州 トーランス Honda R&D Americas 敷地内

システム構成

改質器、水素精製器一体燃料電池、コンプレッサー

水素製造能力

最大3Nm3/h

発電能力

4kW

ホーム・エネルギー・ステーションIV 構成概念図

システム構成図