ニュースリリース

2006年02月28日ニュースリリース

五羊ホンダ、新工場の稼動を開始

Hondaの中国における二輪車生産・販売合弁会社である五羊-本田摩托(広州)有限公司(本社:広州市 総経理:加藤 千明)は、中国広州市にて2006年2月28日午前11時30分(日本時間2月28日午後12時30分)に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

 Hondaと広州摩托集団公司との中国における二輪車生産・販売合弁会社である五羊-本田摩托(広州)有限公司(以下:五羊ホンダ)は、広州市増城にある新工場の稼動を開始した。新工場の年間生産能力は100万台で、総投資額は3.8億元(約56億円*注)である。本日行われた落成式典には、地元政府および広州汽車工業集団関係者、Hondaからは専務取締役中国本部長の兵後篤芳らが出席した。

 

*注1元=14.7円で換算

 新工場は、広州市増城新塘鎮工業地区に位置し、敷地面積は32万m2、建屋面積は10万m2である。一つの建屋内にほぼ総ての工程を配置し、特に溶接、塗装、車体組立およびエンジン組立については、同期生産を行うことで生産効率を大幅に向上させた。また、塗装品質の安定を維持するために、塗装室の温度・湿度制御やロボットによる自動塗装を採用、電着工程では、新型アクリル酸技術の採用により防錆性能を従来の6倍に向上させるなど、最新技術を多数導入している。

 環境領域では、工場廃水と雨水を回収・浄化し、緑化や冷却などの用途で再利用するほか、自然採光を十分に活用することで電力を節約するなど、地球環境に配慮した「グリーンファクトリー」のコンセプトを随所に取り入れている。

 新工場は、既存モデルに加えて、環境・省エネ性能に優れた小型スクーターの生産を今年夏より開始する予定で、このスクーターにはHondaとして中国初となる小型二輪車用PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)が搭載される。

 また五羊ホンダは、今回、増城地元政府と共同して安全運転普及活動を展開することを決定した。住民の交通安全意識や二輪ユーザーの運転技術の向上を図り、増城が目指す「交通模範都市」の建設に協力していく。

 五羊ホンダは、1992年の操業開始以来、排気量100~125ccのモーターサイクルおよびスクーターの生産を行っており、2005年の生産実績は約63.8万台(前年比17%増)、今年2月には生産累計400万台を達成している。また、中国国内向けの他、日本向けスクーターをはじめ、海外38ヵ国に年間約7万台を輸出している。

五羊-本田摩托(広州)有限公司 Wuyang-Honda Motors (Guangzhou) Co., Ltd.概要

設立

1992年7月

本社所在地

広東省 広州市増城新塘鎮

資本金

3,000万USドル

出資比率

本田技研工業株式会社 50%、広州摩托集団公司 50%

代表者

董事長 楊大冬(YANG Dadong)  総経理 加藤千明(KATO, Chiaki)

事業内容

二輪車の製造、販売

従業員数

約3,300名(2006年2月現在)

生産能力

100万台/年

生産機種

@Stream(125ccスクーター)、SCR100(100ccスクーター)、MCR125、GL125、CGL125、CG125(125ccモーターサイクル)
<輸出専用機種> Spacy100(100ccスクーター)