ニュースリリース

2006年07月21日ニュースリリース

モトクロス競技専用車「CRF450R」「CRF250R」の2007年型モデルを発売

 Hondaは、FIM※1モトクロス世界選手権やAMA※2ナショナルモトクロスなどで培った、HRC((株)ホンダ・レーシング)ワークスマシンの先進技術を投入した、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF450R」「CRF250R」の、出力特性など戦闘力を向上させた2007年型モデルとして、「CRF450R」8月25日(金)「CRF250R」9月20日(水)より発売する。

CRF450R

CRF450R

 今回の「CRF450R」「CRF250R」は、フロントブレーキに、大幅に重量を増加させること無く制動時のフィーリングと性能を向上させる、新設計のリンク式マスターシリンダーを採用することにより、より繊細な制動を可能としている。また、エンジンは、シリンダーヘッドの吸気、排気ポートの形状やキャブレターなどの熟成、エキゾーストパイプの管長短縮などにより、出力特性を向上させている。車体色には、従来同様エクストリームレッドを採用し、ラジエーターと燃料タンク左右側面のシュラウドステッカーデザインの変更とあいまって、より精悍さを強調させている。
 「CRF450R」「CRF250R」は、4ストロークマシン特有の幅広い出力特性と、高い走破性能などが好評を得ているHondaのモトクロス競技専用車である。

  • ※1Fédération Internationale de Motocyclisme
  • ※2American Motorcyclist Association
CRF250R

CRF250R

販売計画台数(国内・年間)

CRF450R

100台

CRF250R

750台

メーカー希望小売価格

CRF450R

782,250円(消費税抜き本体価格 745,000円)

CRF250R

651,000円(消費税抜き本体価格 620,000円)

  • *このCRF450R、CRF250Rは、道路及び一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
    また、登録してナンバープレートを取得する事もできません。

CRF450R、CRF250R 2007年型モデルの主な変更点

CRF450R、CRF250R共通の変更点

新設計のリンク式フロントブレーキマスターシリンダーで制動性能向上

ブレーキレバーの握り角に応じて、制動力を増幅させる高精度のリンク式フロントブレーキマスターシリンダーを採用。制動時のブレーキフィーリングの向上に加え、ブレーキディスクを大径化することなく、制動性能も向上させている。

新設計のキャブレター機構

キャブレターの加速ポンプ構造を見直し、リンクレバーを直押し機構とするとともに、チェックバルブの取り付け構造を上向きから下向きに変更。ジャンプ後の着地時など衝撃によるバルブの開閉を防ぎ、安定した混合気の供給を可能とし、キャブレターセッティングの最適化とあいまって、アクセルレスポンスを向上させている。

細部の熟成

フロントサスペンションは、サブピストンの圧縮側バルブを変更し、乗り心地と車体安定性を向上させている。また、フロントタイヤは内部構造とブロックパターン形状を変更し、旋回性能を向上させるとともに軽量化を実現している。さらに、チェーンガイドは、取り付け構造の変更により、部品点数を削減し、軽量化とともにメンテナンス性を高めている。

CRF450R

エンジン周り

エンジンでは、混合気の流れをより滑らかにするため、シリンダーヘッドの吸気、排気ポート形状を変更するとともに、排気側ではバルブ径を1mm縮小することで、低・中回転域での出力を向上させている。また、クランクピンの動力側シーリングキャップを廃し、本体と一体加工とすることで、剛性を高め動力ロスを軽減。さらに、カムシャフト内蔵型デコンプ(減圧)機構の新採用により、デコンプ機構の部品点数削減とヘッドカバーの薄肉化を可能とし、軽量化を実現している。

キャブレター部分では、メインボアを1mm大径化の41mmとし、空気の吸入量を向上することで高回転域における出力を向上。

排気系部分では、サイレンサー内部のパイプ管長を25mm短縮することにより、排出効率を向上させ高回転域での出力を向上している。

フレーム周り

サイレンサーとリアサブフレームの形状を見直し、サイレンサーを前方へ25mm移動。サイレンサーを重心に近づけ更なるマスの集中化を実現し、旋回性能を向上させている。

CRF250R

エンジン周り

エンジンでは、「CRF450R」同様に混合気の流れをより滑らかにするため、シリンダーヘッドの吸気、排気ポート形状を変更するとともに、新形状のカムシャフトを採用。吸気側のバルブタイミングの変更などとあいまって、低・中回転域での出力を向上させている。

排気系部分では、エキゾーストパイプの管長を10mm短縮しテーパー位置を最適化することにより排出効率を向上させ、高回転域での出力を向上させている。

これら細部の熟成などにより、従来モデルに比べて最高出力を0.1kW向上させている。

主要諸元

通称名 CRF450R CRF250R
車名・型式 ホンダ・PE05 ホンダ・ME10
全長×全幅×全高(m) 2.191×0.825×1.262 2.172×0.827×1.277
軸距(m) 1.492 1.479
最低地上高(m) 0.339 0.361
シート高(m) 0.955 0.965
乾燥重量(kg) 99.4 93.2
エンジン種類 水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
総排気量(cm3 449.4 249.4
内径×行程(mm) 96.0×62.1 78.0×52.2
圧縮比 12.0 12.9
最高出力(kW[PS]/rpm) 41.0[55.7]/9,000 31.6[43.0]/11,000
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 50.3[5.13]/7,000 29.2[2.97]/9,500
キャブレター型式 FCR(メインボア φ41mm) FCR(メインボア φ40mm)
始動方式 プライマリーキック式
点火装置形式 電子進角CDI式デジタル点火
燃料タンク容量(L) 7.2 7.3
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1 速 1.800 2.142
2 速 1.470 1.750
3 速 1.235 1.450
4 速 1.050 1.227
5 速 0.909 1.041
減速比(1次/2次) 2.739/3.692 3.166/3.923
キャスター角(度)/トレール量(mm) 26°47´/109.3 27°50´/123.0
タイヤサイズ 80/100-21 51M 80/100-21 51M
110/90-19 62M 100/90-19 57M
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立サス)
クッションストローク315mm
テレスコピック式(倒立サス)
クッションストローク315mm
スイングアーム式
(プロリンク)アクスルトラベル320mm
スイングアーム式
(プロリンク)アクスルトラベル313mm
フレーム形式 アルミツインチューブ

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