Hondaは、FIM※1モトクロス世界選手権やAMA※2ナショナルモトクロスなどで培った、HRC((株)ホンダ・レーシング)ワークスマシンの先進技術を投入した、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF450R」「CRF250R」の、出力特性など戦闘力を向上させた2007年型モデルとして、「CRF450R」は8月25日(金)、「CRF250R」は9月20日(水)より発売する。
今回の「CRF450R」「CRF250R」は、フロントブレーキに、大幅に重量を増加させること無く制動時のフィーリングと性能を向上させる、新設計のリンク式マスターシリンダーを採用することにより、より繊細な制動を可能としている。また、エンジンは、シリンダーヘッドの吸気、排気ポートの形状やキャブレターなどの熟成、エキゾーストパイプの管長短縮などにより、出力特性を向上させている。車体色には、従来同様エクストリームレッドを採用し、ラジエーターと燃料タンク左右側面のシュラウドステッカーデザインの変更とあいまって、より精悍さを強調させている。
「CRF450R」「CRF250R」は、4ストロークマシン特有の幅広い出力特性と、高い走破性能などが好評を得ているHondaのモトクロス競技専用車である。
100台
750台
782,250円(消費税抜き本体価格 745,000円)
651,000円(消費税抜き本体価格 620,000円)
ブレーキレバーの握り角に応じて、制動力を増幅させる高精度のリンク式フロントブレーキマスターシリンダーを採用。制動時のブレーキフィーリングの向上に加え、ブレーキディスクを大径化することなく、制動性能も向上させている。
キャブレターの加速ポンプ構造を見直し、リンクレバーを直押し機構とするとともに、チェックバルブの取り付け構造を上向きから下向きに変更。ジャンプ後の着地時など衝撃によるバルブの開閉を防ぎ、安定した混合気の供給を可能とし、キャブレターセッティングの最適化とあいまって、アクセルレスポンスを向上させている。
フロントサスペンションは、サブピストンの圧縮側バルブを変更し、乗り心地と車体安定性を向上させている。また、フロントタイヤは内部構造とブロックパターン形状を変更し、旋回性能を向上させるとともに軽量化を実現している。さらに、チェーンガイドは、取り付け構造の変更により、部品点数を削減し、軽量化とともにメンテナンス性を高めている。
エンジンでは、混合気の流れをより滑らかにするため、シリンダーヘッドの吸気、排気ポート形状を変更するとともに、排気側ではバルブ径を1mm縮小することで、低・中回転域での出力を向上させている。また、クランクピンの動力側シーリングキャップを廃し、本体と一体加工とすることで、剛性を高め動力ロスを軽減。さらに、カムシャフト内蔵型デコンプ(減圧)機構の新採用により、デコンプ機構の部品点数削減とヘッドカバーの薄肉化を可能とし、軽量化を実現している。
キャブレター部分では、メインボアを1mm大径化の41mmとし、空気の吸入量を向上することで高回転域における出力を向上。
排気系部分では、サイレンサー内部のパイプ管長を25mm短縮することにより、排出効率を向上させ高回転域での出力を向上している。
サイレンサーとリアサブフレームの形状を見直し、サイレンサーを前方へ25mm移動。サイレンサーを重心に近づけ更なるマスの集中化を実現し、旋回性能を向上させている。
エンジンでは、「CRF450R」同様に混合気の流れをより滑らかにするため、シリンダーヘッドの吸気、排気ポート形状を変更するとともに、新形状のカムシャフトを採用。吸気側のバルブタイミングの変更などとあいまって、低・中回転域での出力を向上させている。
排気系部分では、エキゾーストパイプの管長を10mm短縮しテーパー位置を最適化することにより排出効率を向上させ、高回転域での出力を向上させている。
これら細部の熟成などにより、従来モデルに比べて最高出力を0.1kW向上させている。
通称名 | CRF450R | CRF250R | |
車名・型式 | ホンダ・PE05 | ホンダ・ME10 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.191×0.825×1.262 | 2.172×0.827×1.277 | |
軸距(m) | 1.492 | 1.479 | |
最低地上高(m) | 0.339 | 0.361 | |
シート高(m) | 0.955 | 0.965 | |
乾燥重量(kg) | 99.4 | 93.2 | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒 | ||
総排気量(cm3) | 449.4 | 249.4 | |
内径×行程(mm) | 96.0×62.1 | 78.0×52.2 | |
圧縮比 | 12.0 | 12.9 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 41.0[55.7]/9,000 | 31.6[43.0]/11,000 | |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 50.3[5.13]/7,000 | 29.2[2.97]/9,500 | |
キャブレター型式 | FCR(メインボア φ41mm) | FCR(メインボア φ40mm) | |
始動方式 | プライマリーキック式 | ||
点火装置形式 | 電子進角CDI式デジタル点火 | ||
燃料タンク容量(L) | 7.2 | 7.3 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
変速比 | 1 速 | 1.800 | 2.142 |
2 速 | 1.470 | 1.750 | |
3 速 | 1.235 | 1.450 | |
4 速 | 1.050 | 1.227 | |
5 速 | 0.909 | 1.041 | |
減速比(1次/2次) | 2.739/3.692 | 3.166/3.923 | |
キャスター角(度)/トレール量(mm) | 26°47´/109.3 | 27°50´/123.0 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 51M | 80/100-21 51M |
後 | 110/90-19 62M | 100/90-19 57M | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) クッションストローク315mm |
テレスコピック式(倒立サス) クッションストローク315mm |
後 | スイングアーム式 (プロリンク)アクスルトラベル320mm |
スイングアーム式 (プロリンク)アクスルトラベル313mm |
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フレーム形式 | アルミツインチューブ |
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