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2005年6月24日
Honda、名古屋大学と共同でイネの収穫量を増加させる遺伝子を解明

 Hondaの研究開発子会社である(株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI-JP)は、名古屋大学と共同でイネの収穫量を飛躍的に増加させる遺伝子の解明に世界で初めて成功した。

 「Gn1a」と名付けられたこの遺伝子は、植物の生長に重要なサイトカイニンの分解に関与する遺伝子のひとつ。サイトカイニンは花芽の発達を制御する生理活性物質。Gn1a遺伝子から作られる酵素はサイトカイニンを分解するが、この活性が低いと籾(もみ)数が増加し収穫量が高くなることを突き止めた。今回の発見は、イネの収穫量を直接制御する遺伝子を世界で初めて明らかにしたものであり、6月23日発行の米国科学誌「サイエンス」オンライン版に掲載される。

 Hondaは2002年に背丈を低くし倒れにくくすることで収穫量の増大に貢献する半矮性遺伝子sd1の解明に名古屋大学と共同で成功している。このsd1遺伝子と今回明らかとなったGn1a遺伝子を合わせもつコシヒカリを交配法によって育成したところ、収穫量が約23%も増加し、かつ倒れにくいという特徴を示すことも実証できた。将来、これら遺伝子の効果を利用することにより、世界中で栽培されているイネ品種の収穫量を飛躍的に増加させることも夢ではないと考えられる。

 近い将来に懸念されている世界的な食糧危機の回避には、イネを含む穀物全体の収穫量を5割以上も高める必要があるとされている。イネは世界の約半分の人々が主食とする重要な作物であり、その収穫量の増大は食糧危機回避への道を拓くことが期待される。他の主要穀物でもトウモロコシやコムギなどはイネと良く似た遺伝子構造を持つことから、今回の成果を他の穀物へ応用できる可能性も考えられる。

 Hondaでは従来から、地球環境やエネルギー問題などの課題に対して、VTEC技術を発展させた燃費向上技術やハイブリッド・エンジン、燃料電池技術など多角的な取り組みを行ってきた。今世紀の新しい科学技術領域として最も期待されるゲノムサイエンスの分野でも、植物遺伝子研究のモデル植物であるイネの研究を土台に、喜びを次世代へつなぐため、研究活動を進めていく。

通常のコシヒカリ
中央Gn1a遺伝子により籾(もみ)数が増えたコシヒカリ
Gn1a遺伝子とsd1遺伝子により背丈が低く、かつ籾(もみ)数が増えたコシヒカリ
(下段は穂部分)

通常のコシヒカリ Gn1a遺伝子により籾(もみ)数が増えたコシヒカリ Gn1a遺伝子とsd1遺伝子により背丈が低く、かつ籾(もみ)数が増えたコシヒカリ
通常のコシヒカリ Gn1a遺伝子により籾(もみ)数が増えたコシヒカリ Gn1a遺伝子とsd1遺伝子により背丈が低く、かつ籾(もみ)数が増えたコシヒカリ

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