ニュースリリース

2004年11月17日ニュースリリース

家庭用水素供給システム「HES II」の実験稼働をニューヨーク州で開始

Hondaの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス、社長:近藤 広一)は、2004年11月16日に以下を発表致しましたので、その内容をご案内致します。

ご参考

 Hondaは水素燃料供給とコージェネレーション機能を合わせ持ったホーム・エネルギー・ステーション(以下HES)の第二世代モデル「HES II」の実験稼働を米国プラグパワー社と共同で開始した。また、米国北東部において、氷点下での始動を可能にした「Honda FC STACK」を搭載した「FCX」の公道走行テストも9月より開始しており、寒冷地での車両と水素供給システムのテストを通じて、将来の燃料電池普及時代に備えたより統合的な研究が進むこととなる。

「HES II」と「FCX」

「HES II」と「FCX」

 Hondaとプラグパワー社が共同で開発を行った「HES II」は、2003年10月よりホンダR&Dアメリカズ ロスアンゼルス研究所に設置して実験稼働を行ってきた「HES」の2世代目モデルであり、天然ガスから水素を発生させ、燃料電池車に水素燃料を供給し、さらに熱と電力を供給する。2台のコンポーネントで構成されていた「HES」に対し、天然ガスの改質や加圧装置を小型化し1台のコンポーネントとしたことで、全体の容積を約半分以下に小型化している。「HES II」は、プラグパワー社本社(ニューヨーク州 Latham)の敷地内に設置される。

 「Honda FC STACK」を搭載した「FCX」は、2004年7月にEPA米国環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)とカリフォルニア大気資源局(California Air Resources Board:CARB)の認定を取得している。これまできわめて困難とされてきた氷点下での始動を可能にしただけでなく、効率を飛躍的に高めたことにより、EPA認定値は2002年に認定されたバラードスタック搭載の「FCX」と比較し、燃費で水素1kgあたり48マイルから57マイル、航続距離も160マイルから190マイルと2割近く向上している。

ホーム・エネルギー・ステーション(HES II)概要

所在地

ニューヨーク州 Latham

システム構成

改質器、燃料電池、精製器、コンプレッサー、高圧水素タンク

水素製造能力

最大 2Nm3/h

水素貯蔵容量

132L

発電能力

4kW以上

HES II構成概念図

HES II構成概念図

お客様からのお問い合わせは、 「お客様相談センター 0120-112010(いいふれあいを)」へお願い致します。