四輪製品ニュース
2004年4月5日
「Honda FC STACK」搭載燃料電池車「FCX」屋久島でのテスト走行を開始
Hondaは、株式会社本田技術研究所(社長:伊東孝紳)、鹿児島大学(学長:永田行博)を中心とする大学間共同研究チーム、屋久島電工株式会社(社長:石井裕)の3者が展開する「屋久島ゼロエミッションプロジェクト」の一環として、氷点下20℃での始動や大幅な小型化と高出力化を実現した次世代型燃料電池スタック「Honda FC STACK」を搭載する燃料電池車「FCX」の、屋久島での公道走行テストを4月下旬より開始する。
「屋久島ゼロエミッションプロジェクト」は、屋久島での循環型社会システムのモデル構築を目指し、エネルギー自立システムの実証試験を行う。株式会社本田技術研究所は、世界自然遺産である屋久島の豊かな自然の保守とエネルギー創生の両立を目的とするプロジェクトに賛同し、参画。燃料電池車の運行試験を担当する。また、大学間共同研究チームが水素エネルギー社会に関する研究を、屋久島電工株式会社は水素ステーションの運営・保守をそれぞれ担当する。
鹿児島大学の委託を受け、屋久島電工が、豊かな水資源を利用した水力発電による電力で水を電気分解して水素を発生する二酸化炭素を排出しない完全循環型の水素ステーションを3月末に完成。4月下旬より運営を開始する。「Honda FC STACK」搭載の「FCX」の走行テストと合わせ、循環型水素社会実現に向けての実証試験を一歩進めることとなった。
「Honda FC STACK」は世界で初めて金属プレスセパレータースタック構造と新素材電解質膜を車載用として採用している。シールと一体化した金属プレスセパレーターでスタックを形成することにより、従来のカーボンセパレーターをボルトなどで固定する複雑な構造から、パネルで囲むだけのシンプルな構造に変更した。その結果、部品点数を従来型※1の約半数に削減。出力密度※2を従来型から2倍以上に向上させ、世界トップレベルの高性能を実現した。また、新たに開発したアロマティック電解質膜の採用で、従来のフッ素系電解質膜では難しかったマイナス20℃からプラス95℃までの発電が可能となり、耐久性も大幅に向上した。さらに、システムの高効率化により、「Honda FC STACK」搭載の「FCX」は、同容量の水素による航続距離を355kmから395kmに40km延長※3。燃費を10%以上向上※4している。
| ※1 |
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FCX−V3に搭載のHonda製燃料電池スタック |
| ※2 |
出力/容積、出力/重量の比率 |
| ※3 |
LA4モード。Honda社内測定値 |
| ※4 |
バラード社製燃料電池スタック搭載「FCX」比 |
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| 屋久島水素ステーション |
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Honda FC STACK搭載「FCX」 |
<Honda FC STACK搭載「FCX」主要諸元>
| 通称名 |
FCX |
| 乗車定員 |
4名 |
| 最高速度 |
150km/h |
| モーター |
最高出力 |
80kW(109PS) |
| 最大駆動トルク |
272N・m(27.5kg・m) |
| 種類 |
交流同期電動機(Honda製) |
燃料電池スタック (2基搭載) |
形式 |
PEMFC(固体高分子膜型)(Honda製) |
| 出力 |
86kW |
| 燃料 |
種類 |
圧縮水素ガス |
| 貯蔵方式 |
高圧水素タンク(350気圧) |
| 容量 |
156.6L |
| 寸法(全長×全幅×全高 mm) |
4,165×1,760×1,645
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| エネルギー貯蔵 |
ウルトラキャパシタ(Honda製) |
| 航続距離(LA4モード) |
395km |
<屋久島水素ステーション概要>
| 水素発生方式 |
: |
水電解方式(アルカリ非使用) |
| 水素発生能力 |
: |
1.25Nm3/h |
| 水素充填圧力 |
: |
350気圧(35MPa) |
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