Hondaは、手持ち作業機(ハンドヘルド作業機)の動力源として360°自在傾斜4ストロークエンジン「GX35」(排気量35.8cc)を新開発、刈り払い機などの作業機に搭載するとともに、各種作業機器メーカーへの販売も開始する。
「GX35」は、手持ち作業に最適なエンジンとして2002年に発売したGX25(排気量25cc)に続き、「軽量・コンパクト」「360°自在傾斜」「圧倒的な環境性能」をコンセプトに開発、作業効率を上げるパワフルな出力と粘りのあるトルク特性を実現している。
油中タイミングベルトOHC構造の採用により、オイル室と動弁系室を合体し、エンジンの大幅な軽量コンパクト化を実現。また、Honda独自のロータリー・スリンガー・ポンピング潤滑システムの採用により、エンジン傾斜時の影響を受けないオイル潤滑を成立させ、360°あらゆる角度においての連続運転や保管が可能である。
また、世界でもっとも厳しい米国環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)Phase2規制に、クラス※1最高水準で適合する高い環境性能を有しながら、2ストロークエンジン並みのパワーウェイトレシオを実現。低振動、低騒音などとあわせトータル性能のバランスが高く、作業が効率的に楽に行なえるエンジンとなっている。また、日本国内の排出ガス自主規制2次※2(2011年)と、EUの排出ガス規制ステージ2※3(2007年)を大幅に前倒しでクリアする予定である。
70,000台
(消費税含まず)
38,000円
エンジン傾斜時の影響を受けないオイル潤滑を成立させるHonda独自のロータリー・スリンガー・ポンピング潤滑システムを採用、全傾斜角度にて連続運転や保管が可能。
バルブ開閉タイミングの専用セッティングにより、広い回転域で力強い出力を実現。高負荷による回転速度低下時に、低速トルクの盛り上がりをみせるトルク特性により、高負荷においても粘り強い作業能力を実現。
ボルト一本をゆるめるだけでカバーが外せる構造を採用。エアクリーナーカバーも片手で簡単に着脱が可能。
名称 | GX35 |
形式 | 空冷4ストローク単気筒OHC【e-SPEC】 |
総排気量(cm3) | 35.8 |
全長×全幅×全高(mm) | 198×234×240 |
装備重量(kg) | 3.88 |
乾燥重量(kg) | 3.33 |
シリンダー数/内径×行程(mm) | 1/39×30 |
最大出力/回転速度[kW(PS)/rpm] | 1.2(1.6)/7,000 |
最大トルク[N・m(kg・m)/rpm] | 1.9(0.19)/5,500 |
回転方向 | 左(出力軸側より見て) |
使用燃料 | 自動車用無鉛ガソリン |
燃料タンク容量(L) | 0.65 |
燃料消費率[g/kW・h(g/PS・h)] | 360(265) |
潤滑油量(L) | 0.1 |
気化器 | ダイヤフラム式(オーバーフローリターン) |
点火方式 | トランジスタ式マグネト |
点火プラグ | NGK CM5H/CMR5H |
始動方式 | リコイル式 |