Hondaは、中国における地域本部機能の強化を目的として、本田技研工業(中国)投資有限公司を設立する。新会社は、Hondaの全額出資子会社として、中国事業における総合的な事業戦略の立案を行なう他、Hondaグループ全体を代表する立場での業務(渉外、広報、知財など)を取り扱う予定で、2004年2月の稼動開始を目指す。
Hondaは現在、中国において二輪・四輪・汎用事業あわせて11の合弁会社および子会社を通した事業を行っているが、急速に拡大するこれら中国事業を包括的に運営するため、2003年4月、Hondaの6番目の地域本部として「中国本部」を設立した。Hondaは、この「中国本部」の機能を新会社に持たせることで、より地域に根差した運営体制とし、成長著しい中国の事業環境に即応できる地域最適の経営を進めて行く。
なお、この新会社は、Hondaの中国における各事業会社の株式の一部を所有する持ち株会社の形態を採ることにより、中国域内の経営資源配分を迅速に行なう体制を目指す。各事業会社への出資については、今後順次進めて行くこととなる。
Hondaは、1994年より「地域本部」と「事業本部」から成る「マトリックス運営体制」を採り入れている。世界の事業を「日本」、「北米地域」、「南米」、「欧州地域」、「アジア・大洋州」、「中国」の6つの地域に分け、商品戦略、生産・販売計画、投資計画などの事業戦略立案について、各地域本部への大幅な権限委譲を行なう一方で、「四輪事業」、「二輪事業」、「汎用事業」、「部品事業」といった各事業本部が、製品を軸とした世界最適経営のための企画・調整を横断的に行なっている。
本田技研工業(中国)投資有限公司
Honda Motor (China) Investment Co., Ltd.
2004年1月予定
2004年2月予定
3,000万USドル(約33億円)
*1ドル=110円で換算
本田技研工業株式会社 100%
兵後 篤芳(ヒョウゴ アツヨシ)
北京市
約35名