ニュースリリース

2002年12月18日ニュースリリース

B.A.R Honda、佐藤琢磨をリザーブ・ドライバーに起用

Lucky Strike B.A.R Hondaは2002年12月18日午前9時(英国時間)に、下記を発表致しました。
ご参考までにお知らせ致します。

<ご参考>
 Lucky Strike B.A.R Hondaは、25歳の日本人ドライバー佐藤琢磨との間に、3年間のドライバー契約を結び、来年のドライバーラインナップに加えると発表した。2003年はリザーブ・ドライバーとなり、翌2004/2005年はレギュラー・ドライバーのオプション契約となっている。

 佐藤琢磨は2001年にB.A.R Hondaのテスト・ドライバーを務め、ドライビング技術やフィードバック能力を高く評価されていた。しかし、翌2002年のドライバー・ラインナップはすでに決定していたため、より多くの経験を積むために、ジョーダンからF1レースデビューする道を選んだ。国際F3000をまったく経ずに、直接F3からF1にステップアップした佐藤琢磨は、F1全17戦のサーキットの多くが初体験だった。この1年間、B.A.Rは彼の進歩に終始注意を払い、そして今回チームへの復帰が決まった。

 F1での佐藤琢磨は、ミカ・ハッキネンやオリビエ・パニスと同様の軌跡をたどることになりそうである。両者共、レギュラー・ドライバーとしてF1にデビューし、テスト・ドライバーを経て、再びレースのドライバーズ・シートに復帰している。佐藤琢磨にしても、いったんテスト・ドライバーとして実戦から遠ざかることを、まったくマイナス要因として捉えておらず、むしろ今回のB.A.R Hondaとの長期契約に興奮を隠せないでいる。

佐藤琢磨選手のコメント

「来季ジョーダンで続けてレースが出来ないのは、確かに残念です。しかしチームとは良い関係を保ったままですし、なによりテスト・ドライバーに戻ることをステップダウンとは思っていません。僕のドライバーとしての技量を最も重視してくれるチームと、一緒に仕事したいですから。

 2003年は、マシン開発に専念することになるでしょう。それは同時に僕自身がF1ドライバーとしての技術を磨くことでもあります。2002年シーズンの後半は、残念ながらほとんどテストが出来ませんでした。しかし今のF1では、じっくり走り込むことがとても重要です。技術の粋を集めて作られたマシンですから、その進化には相当の手間と時間がかかるからです。

 僕が前に在籍していた時のB.A.R Hondaと今のチームとは、かなりの変化が感じられます。もちろんそれは、良い方向での変化です。またこのチームで一緒に働けることがすごく嬉しいし、これが僕の最良の選択であることを確信しています。」

Lucky Strike B.A.R Honda代表 デビッド・リチャーズのコメント

「「我々は、琢磨の復帰を大歓迎している。2001年の彼は本当にいい仕事をしてくれたし、その後1年間ジョーダンで実戦を経たことで、必要な経験を積むことが出来た。いずれにしても彼は日本から出てきた最高のドライバーであり、F1ドライバーとしての才能は疑いようがない。今年の日本GPでの活躍が見せてくれたようにね。

 それにHondaという日本のメーカーと密接な協力関係にある我々にとって、日本人エンジニアと直接コミュニケーション可能な日本人ドライバーの存在は、非常に貴重なものだ。」