ニュースリリース

2002年07月10日ニュースリリース

Honda、2004年度までの取り組みを発表

 Hondaは、二輪、四輪、汎用製品のお客様を2001年度(2002年3月期)の年間約1270万人から、2004年度(2005年3月期)には、年間2000万人へと大幅に拡大する計画と主な取り組み内容を発表した。製品別の2004年度計画の内訳は、2001年度に比べて二輪車約500万台増の1100万台、四輪車約70万台増の340万台、汎用製品約200万台増の600万台、合計2040万台としている。

 Hondaは、これからの中期3年計画のスローガン「活き活き自主自立」に基づき、これまで積極的に展開してきたグローバル展開を一段と進化させ、QCD(クォリティ、コスト、デリバリー)の競争力を高めていく。世界の各地域の自立化をさらに進めるとともに、Global Networkingにより、それぞれの地域がダイナミックに連携し、経営資源をフルに活用して、全体最適を目指す。そして二輪、四輪、汎用の3つの事業を持つ独自性を活かしながら、2000万人のお客様に新しい価値を提供していく。

事業別の主な取り組み

二輪事業

アジアのリソースと日本のものづくりの知恵を生かし、大幅な低価格を実現した新商品を提供

  • ベトナムWaveαの派生商品をタイ、フィリピンに展開、さらに拡大。
  • 中国製低価格二輪車をアフリカに供給、今後さらに地域を拡大。
  • 2003年春、欧州では、インドから「50ccの価格の100ccクラススクーター」を輸入し販売。

高付加価値の新商品を提供

  • 2003年春、FI(フューエル インジェクション)搭載125cc、150ccスクーター欧州で販売、順次小排気量FI車アジア、日本で展開。

四輪事業

日本

  • 2002年秋、アコードをフルモデルチェンジ、日本/欧州、米/アジアの2仕様を設定。
  • 2003年春、北米生産機種「アキュラMDX」「エレメント」を輸入し販売。
  • 2003年秋、日本の生産体制を130万台能力のフレキシブルな体制とする。
  •  2002年度中に鈴鹿製作所、埼玉製作所狭山工場の4本あるラインの生産能力を1100台/日へ増強し、鈴鹿No.2ラインは計画通り2002年度中に停止する。
  • 2003年秋を目処に八千代工業の体質改革実施、生産能力1000台/日へ増強する。

北米

  • 2004年
    北米生産能力を122万台から140万台体制とする。
  • アラバマ工場新ライン建設。生産能力15万台増加、2004年春、生産開始。
  • 2003年春カナダの生産能力を拡大、39万台体制へ。
  • 完成車生産能力に合わせ、エンジン生産能力も拡大。

アジア

  • 中国
  • 2003年度中に、スモールカーの生産販売。
  • 輸出専用スモールカー新生産拠点プロジェクト合意書調印
  • 台湾
  • 2002年末四輪車の現地生産を開始する。初年度の生産は2万台。
  • AFTAを見据えて、タイ製アコードとインドネシア製ストリームの相互供給開始
  • パワートレイン系部品供給能力拡大
  • フィリピン、マニュアルトランスミッション工場、2003年秋に年間14万台へ生産能力拡大。
  • インドネシア2003年秋、部品生産拠点を設立、稼働開始。
    2004年度オートマチックトランスミッション、CVT生産能力合計25万台。エンジンバルブの生産も開始。
  • フィリピン、インドネシアで生産するトランスミッションの約3割を欧州に供給し欧州生産車の競争力を強化。
  • 東風本田汽車零部件有限公司でのコンロッド、クランクシャフトを、2002年秋欧州向けに供給開始。

欧州

  • 2002年秋
    パリサロンでアコードデビュー
  • 2003年
    アコードディーゼル販売
  • 2003年春
    シビックハイブリッド販売

汎用事業

  • 2004年までに、燃費、騒音性能を更に高めた次世代環境型エンジン発売。
  • 2002年11月タイ工場の生産能力を40万台から100万台へ拡大。

研究開発

  • 日本の研究開発力のさらなる強化を目指し、2003年に和光工場跡地の一部に次世代研究施設を建設する。