Hondaの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス市、社長:雨宮 高一)は、米国東部時間7月9日午前11時(日本時間7月10日午前0時)に、下記内容を発表しましたので、ご案内いたします。
ご参考
(カリフォルニア州トーランス発 7月9日)Hondaは、引き続き堅調な四輪車需要に応えるため、北米における完成車、及びパワートレインの生産能力を増強する。これにより、北米での完成車生産能力は現在の122万台から2004年には140万台へと拡大し、北米における累計投資額は70億ドルを超えることになる。
計画の主な内容は、次の通り。
「お客様の要望に応えるために、北米における生産体制のフレキシビリティを高めるとともに、生産能力増強を行うことを決定した。また今回の計画により、北米における四輪事業は、Hondaのグローバル・サプライ・ネットワークの中で一層重要な役割を果たすことになる。」と、アメリカン・ホンダモーターの社長であり、Hondaの北米本部長である雨宮 高一は語った。
ホンダ・マニュファクチュアリング・オブ・アラバマ(略称:HMA 所在地:アラバマ州リンカーン市 社長:加藤 正彰)に、年間生産能力15万台、投資額約4億2,500万ドルの第二ラインを、現在の第一ラインに隣接して建設する。第一ライン同様、完成車の溶接、塗装、組立と、それに同期するエンジン組立とで構成するが、プレス、樹脂成型、エンジン部品の鋳造・機械加工については既存の設備を増強して対応する。2002年の秋に着工し、2004年春の稼働を目指す。 年産30万台のフル稼働時には、雇用は4,300名に達する予定である。
ホンダ・カナダ(所在地:オンタリオ州スカボロー 社長:高木 滋)の四輪車工場であるホンダ・オブ・カナダ・マニュファクチュアリング(略称:HCM 所在地:オンタリオ州アリストン)の生産能力を約3,200万カナダドルかけて増強する。
具体的には、現在シビックおよびアキュラEL(カナダ専用モデル)を生産している第一ラインの能力を、2003年初頭に現在の年間17万台から19万5千台へと、2万5千台増加させる。2002年の後半にオハイオ州イーストリバティー工場で、新型ライトトラックモデル エレメントの生産を開始することに合わせ、シビックの現地生産能力を増強するものである。
また、現在オデッセイ、パイロット、アキュラMDXを生産している第二ラインの能力を、更なる生産効率の向上により、2003年初頭を目処に19万5千台とする。
ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング(略称:HAM 所在地:オハイオ州メアリズビル 社長:平島 凰希)は、アンナエンジン工場(略称:AEP)にある3本の生産ラインのうち、シビック向けの4気筒エンジンのみを生産しているラインを、V6エンジンの生産にも対応できる、よりフレキシビリティの高いものに更新する。投資額は建屋の増築を含め約2,000万ドル。2003年夏の稼動を目指す。生産能力も、現在の年間104万基から116万基へと12万基増加する。アンナ工場は、2003年秋に始まる予定のゼネラルモーターズ向けのV6エンジン生産も担う。