ニュースリリース

2001年08月24日ニュースリリース

米国ホンダ、新地域交通システム「CarLinkII」の運用を開始

<ご参考>
 アメリカン・ホンダ・モーター(American Honda Motor Co.,Inc.本社:カリフォルニア州 トーランス 社長:雨宮 高一)は23日、Caltrans(カリフォルニア州交通局)と共同で、カリフォルニア州において新地域交通システム「CarLinkII」の運用を開始した。
この運用は、州の交通研究機関であるPATH(Partners for Advanced Transit and Highways)やカリフォルニア大学デービス校の協力を得て行う。
「CarLinkII」は駅にポート(専用駐車場)を設け、そのポートを基準に車両の貸し出しと返却を行うステーションカーシステムである。
その概要としては、サンフランシスコからシリコンバレーを通るカルトレイン鉄道の、カリフォルニア・アベニュー駅(パロアルト市)の駐車場を使い、通勤の足としてシビックULEV(超低公害車)27台を会員が有料で共同利用するものである。
その利用形態は、大きく以下の2つに分けられる。

  • 1)駅周辺に居住する会員が自宅から駅まで「CarLinkII」の車両を運転し、そこから電車に乗って通勤する。
  • 2)スタンフォード・リサーチパーク周辺の企業に勤務する会員が駅まで電車で来て、そこから「CarLinkII」の車両を運転してオフィスまで通勤する。

(1)については夜間や週末にも車両を利用することができ、(2)については日中の商用等にも利用することができる。これによって、さらに効率よく車両を活用することができる。

「CarLinkII」の運用は2002年6月まで継続し、さまざまなデータを収集しながらシステム評価、経済性評価および交通行動の変動評価等を行っていく予定である。

HondaのICVSに対するアメリカでの取り組み

1999年2月~11月

カリフォルニア州サンフランシスコ近郊のBART(Bay Area Rapid Transit)のダブリン-プレザントン駅で12台のシビック天然ガス車を使い、ステーションカーシステム「CarLink」の実験をカリフォルニア大学デービス校と共同で行う。

1999年3月~

カリフォルニア州のカリフォルニア大学リバーサイド校の構内において15台のHonda EVプラスを使い、3箇所のポートのどこでも貸し出し、返却できるマルチポートシステム「IntelliShare」の実験を同校と共同で行う。