Hondaは、燃費向上に大きく寄与する独自のハイブリッドシステム「Honda IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システム」をさらに高効率化させた新技術を発表。今年12月に発売予定の新型ハイブリッドカー「シビック ハイブリッド」に採用する。
エンジン部分については、最新のi-DSI※1の燃焼特性を活かしてリーンバーン化し、さらに可変バルブ制御技術であるVTECを応用し、減速時の電力エネルギーの回生に大きく寄与する気筒休止VTECシステムとして採用。低燃費化を図っている。
その上で、性能向上を図ったアシストモーター、高効率化パワーコントロールユニット(PCU)、無段変速オートマチックトランスミッション「ホンダマルチマチックS」を組み合わせることによって、5人乗り量産ガソリン車としては世界最高水準の超低燃費である29km/L以上※2、平成22年燃費基準適合レベルを達成するとともに、高いドライバビリティーを実現。さらに国土交通省「超-低排出ガス」認定レベルのクリーン性能も実現している。
※1 DSI:Dual & Sequential Ignition(2点位相差点火)
※2 10・15モード社内達成値
新IMAシステムは、エンジンを主動力とし、必要に応じてモーターがアシストする、量産ガソリン車で世界最高燃費を誇るインサイトに搭載された、従来のIMAシステムの設計思想に基づき、さらに高効率化を図ったものである。
エンジンの負荷が大きい加速時などはアシストモーターが大きなトルクを発生。エンジン燃料消費を低減しながら、パワフルな加速を可能にしている。一方、エンジンの負荷が小さいクルーズ走行時などは、モーターによるアシストを休止。新開発の1.3L i-DSIリーンバーンエンジンにより、世界最高水準の低燃費を実現している。
減速時には、モーターが減速エネルギーを電力として回生。さらに新開発の気筒休止VTECシステムの採用により、エンジン抵抗を抑え、これまでの課題であった減速時の電力の回生効率を大幅に向上している。
さらに信号などでの停車時には、エンジンを自動的に停止。アクセルを踏めば違和感なく再びエンジンを始動させるオートアイドルストップシステムの採用により、低燃費とクリーン化に寄与している。