ニュースリリース

2000年04月07日ニュースリリース

中野信治選手、ドクターストップによりやむなく3戦を欠場

《2000年 CARTシリーズ・レース・インフォメーション》

 ウォーカー・レーシングからCART Fedexチャンピオンシップシリーズに参戦している中野信治選手は、3月31日にウィスコンシン州ミルウォーキーでのテスト中にクラッシュ。
 ただちにミルウォーキーのフロデタート病院にて検査を受けた中野は、インディアナポリスのセント・ヴィンセント病院で再度検査を受けた。その結果、CARTメディカル・ディレクター、スティーブ・オライリー医師と、神経科担当医のテリー・ホーマー医師が、第2戦ナザレス、第3戦ロングビーチ、第4戦リオ・デ・ジャネイロについて参戦を見合わせるよう決定を下した。

 中野選手は事故の前日の3月30日にも、6月4日に第6戦が開催されるミルウォーキー・マイル・サーキット(1マイルオーバル)で精力的にテストを行っていた。また、その前週末には、CART初挑戦となった第1戦マイアミにて、新人ドライバー最高位の8位で完走、5ポイントを獲得している。

中野信治選手(インディアナポリスにて)

「もてぎに向けて順調なテストをこなしていたのですが、事故となってしまい、とても残念です。
現在、ドクターストップにより、しばらくレースに参戦できません。ご心配をおかけして申し訳ありません。5月のもてぎでは必ずすばらしいレースをお見せしたいと思っておりますので、引続きご声援よろしくお願い致します。」

CART顧問神経科医テリー・ホーマー医師

「脳に小さな内出血の腫れが見られる。これはさほど重症ではないものの、脳は身体の他の部位と比べて治癒速度が遅いので、ある程度の時間が要する。」

ウォーカー・レーシング・オーナー、デリック・ウォーカー

「中野はオーバルレース習熟に多大な努力をしてきており、今後のさらなる進歩を期待していた。
完全に治癒することに専念するという医師たちの判断に我々も同意している。我々は、中野の一日も早い復帰を願うとともに、治療にあたってくれたセント・ヴィンセント病院とフロデタート病院の医師とスタッフの皆さんに感謝の意を表したい。」